「猫を捨てる人」がフランスで激増した悲しい事情 コロナ禍で飼う人が増えたのは他国と一緒だが

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フランスでは、ロックダウン中に飼ったペットを手放す人が増えている(写真:tomomichi_ito/PIXTA)

フランスに住む日本人女性のくみと、日本に住んだ経験を持つフランス人男性のエマニュエルが日本とフランスの相違点について語り合う本連載。今回はフランスで社会問題の1つになっている、ペットの「遺棄」についてです。ステイホームのお供として飼ったのに、ここへきてその相棒を手放す人が増えているのです。

猫の保護団体引き取りが激増

エマニュエル:フランスではコロナ禍でビジネスや人々の暮らし方が大きく変わったが、動物との関係もその1つだ。悲しい話だけれど、フランスでは2021年のペット(主に犬、猫で、ウサギやハムスターなど)の動物保護団体による引き取り数が前年比10 〜20%増え、過去最多となってしまった。今回はなぜフランスでこんなんにも動物が「遺棄されているのか」について考えていこうと思う。

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くみ : 日本では2020年にペット・ペット用品の販売増加額が大きく、前年比8.2%増だったそう。2021年も増加率は少し下がったものの販売額自体は上がっている。虐待や遺棄は動物愛護管理法に違反し懲役や罰金に処せられるので、引き取りというのがあるけど、飼い主からと所有者不明の犬と猫の引き取りについては今のところ毎年数が減少し続けているようね。

エマニュエル: 現在フランスでは、ペットとしては犬が800万匹、猫1400万匹、ウサギやハムスターなどの小動物が400万匹飼われている。一方で、2021年の5月から8月までに、国内最大規模の動物保護施設では1万7000匹もの動物が保護されたそうだ。

1年間ではおそらく10万匹以上のペットがフランス国内全体で引き取られたとされている。この数は過去最多で、最も引き取り数が多かった動物が猫だ。動物保護協会(SPA)によると、2019年比で猫の保護数が2021年では30%も増加した。

SPAは1845年に発足した。フランスの動物保護分野では最も大きく、有名な協会だ。各地に55の保護センタ―が設置され、迷子や遺棄、虐待などされた動物を保護し、身元の確認や避妊手術、ワクチン接種、治療、しつけの教育などをして新たな飼い主を探している。

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