歴史教科書で徳川綱吉の記述が変わった背景事情 お笑い芸人と歴史研究家がわかりやすく解説

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生類憐みの令についての歴史教科書の記述はどうなっているのでしょうか(写真:YAMATO/PIXTA)
歴史研究が進むにつれて教科書の内容も見直され、かつて子どものころに習った歴史とは異なる記述になることが少なくありません。歴史好き芸人・房野史典氏が「超現代語訳」で語り、NHK『歴史探偵』でおなじみの歴史研究家・河合敦氏が最新研究を基に解説した書籍『超現代語訳×最新歴史研究で学びなおす 面白すぎる! 日本史の授業』より一部抜粋・再構成して、徳川吉宗や徳川綱吉について紹介します。

房野史典氏が語る、吉宗の「幕府リフォームプロジェクト」

江戸幕府第8代将軍・徳川吉宗の異名をご存じでしょうか。「暴れん坊将軍」と答えたあなた。その気持ち痛いほどわかります。「マツケンサンバ」と答えた人。1周まわって100点です。

(イラスト:川崎タカオ)『超現代語訳×最新歴史研究で学びなおす 面白すぎる! 日本史の授業』より

正解は、米将軍(米公方)。

では、なぜ米将軍と呼ばれたのでしょう? 「米が好きすぎた」と答えたあなた。僕も大好きです。「米に米焦がれ米に泣いたから」と答えたあなた。もはやほぼ正解です。米を増やすことと、米の値段を引き上げることに米進……邁進し、そのどちらともに骨を折ったことから、ついたあだ名が米将軍。だったんですね。

吉宗が米に固執した「享保の改革」は、教科書でも取り上げられる、幕府一大リフォームプロジェクトとして有名です。

とは言ったものの。「享保の改革」の改革っぷりは、実に多岐で、全網羅していたらたぶん爆(は)ぜます。ですので、ここでピックアップするのはお米だけ。お米中心にさらっと説明することをご容赦ください。

吉宗がこの改革で是が非でも成し遂げたかったのは幕府の財政再建でした。このときの幕府の財布事情はかなりのスクランブルな状態。原因をたどれば4代家綱のときに江戸を襲った明暦の大火や鉱山の衰退、さらには貿易額の制限など、理由は1つだけにとどまりません。

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