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「ボルトがゆるゆる」新築内覧会で見た衝撃の光景 今年とくに注意したいのは「代替品」トラブル

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  • 長嶋 修 不動産コンサルタント(さくら事務所 会長)
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【CASE2】接合金物が緩んでいた!

(写真:さくら事務所)

住宅には、柱や梁などをはじめ、建築材同士を結合・補強するために金物(かなもの)が至るところに使用されている。コの字型のかすがいや各種ボルト、筋交い金物など金属製のものがほとんどだ。

依頼を受けた住宅のクローゼットにある天井点検口から天井をのぞき、とりつけてある金物を確認すると、しっかりと固定されておらず、簡単に指でくるくると回る状態だった。念のため屋根裏の他の箇所を確認したところ、8割方が同じ状況で安全性に問題のある状況が確認された。

これらは一例ではあるが、床下や天井など見えない箇所の不具合はことさら確認が難しい。自らチェックできるか心配な場合は、ホームインスペクター(住宅診断士)など専門家などへの相談をおすすめしたい。

引き渡し後の工事や補修はしっかり記録に残しておこう

いまだ引き渡しのタイミングで給湯器は代替品であったり、設置時期が確認できなかったりするケースもある。そのような場合も含め、工事が最終段階に至っていないのであれば、引き渡し時期の延期を選択するのがベストな方法と言える。

引き渡しを受けるということは、その状態に不満がないと宣言していることにも等しく、安易に考えないように気をつけたいところだ。そもそも内覧会は住宅の完成を前提にした品質チェックの場であり、工事未完成で行うのは、本来のあり方とはかけ離れている。まして工事日程に合わせるために施工がいい加減になるのであれば、本末転倒としか言いようがない。

しかし実際には、会社や学校の都合などで、新年度には入居せざるを得ない場合も少なくないだろう。その場合、内覧会でのチェック事項に関する補修の再検査の日程や未施工部分の工事部分について正確に記録し、書面に残しておくことが重要となる。工事が遅れているのなら、工程の遅れは具体的には何日なのか、実際に終了する日時まで含めて正確に書面で提示してもらう必要があるだろう。

給湯器に関しては、代替品から正式な機器に交換してもらえる時期、アフターサービス保証の範囲や期間についても確認が必要だ。無償期間内に自ら費用を負担することにならないよう気をつけたい。

最後に、2月から3月は春めいた暖かい気候の日が多くなり、薄着で過ごす日も増えるだろう。ただ気温の変化が激しい季節でもあり、場合によっては寒く感じられることも少なくないはずだ。しかし内覧会では暖房機器などは基本的に使用できないケースが多い。寒さを気にせず、しっかりと新居の状況をチェックするためにも、内覧会にはさっと羽織れる防寒アイテムを持参することをおすすめする。

マイホームに住む前の最後の大事なチェックポイントである内覧会。焦らず、じっくりと判断できるよう、万全の準備をして臨んでほしい。

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