東大スーパーエリート、南京大学で学ぶ

「すき家」が日中の学生交流をサポート

ところで、ゼンショーHDは11月10日に2015年3月期通期の連結業績見通しを下方修正。1982年創業以来初の営業赤字転落17億円、最終赤字75億円で1997年上場以来初の無配とする発表をしたばかり。だが、「業績が厳しい中でも社会貢献は続けていきたい」(同グループCC本部広報室)と話す。

会社としてはあまり大きくは公表していないようだが、2012年の日中関係緊張の折に、東大と南京大の交流があることを小耳に挟んでいた小川会長の発案で始まった。「こんな時だけど何かやろうか」と小川会長が打診したことで、始まったのだという。

授業を受けた学生の感想は?

南京大学の正門前で記念撮影

参加した学生に話を聞いた。毎朝8時から午前中いっぱいは座学の50分授業を4コマ。宿題が課せられ連日、「深夜1時や2時に寝ることも多かった」と津名大地さん(理科Ⅰ類・理学部天文学科志望)は少しつらそうな表情で回想した。

授業は南京大学の教員が担当。「随筆などの読解と会話中心の授業の2種類があって、すべて中国語でした」と縫部瑞貴さん(文科1類・教養学部教養学科総合社会科学分科国際関係論コース志望)。「午後は篆刻や太極拳、中国の歴史学習などを体験し、南京大虐殺記念館にも行きました」。南京大学の学生も午後の日程には時々加わって、中国語や英語を駆使して交流する機会が設けられた。

アメリカからの帰国子女で英語も自然と覚えたという津名さんは「言語を学ぶ楽しみを経験したことがないのでTLPで中国語を学ぶことが、ただやっているだけで楽しい」とうれしそうに話す。いっぽう、縫部さんはTLPに入ったときはそれほどではなかったが、「今は中国にとても関心が湧いて、国際関係論を勉強したいと思っている。外交官の仕事にも少し興味がある」という。

刈間教授は教員の立場としては次のことを重視していると話す。「情報はいくらでもある時代。大事なのは人です。若いときに同世代のいい中国の友人ができることが重要です。われわれはなるべく学生の邪魔をしないように、いいプラットフォーム、場の提供を心がけています」

言語コミュニケーション能力の高いエリート同士が若いうちから対話交流すれば、日中両国の発展、アジアの平和と安定にきっと寄与することだろう。

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