通常はそのプロセスを、いわゆる就職活動のスタートと同時に開始するので、過度に焦ったり、就職関連会社の提供する画一的な情報源のみをソースとしてしまったり、はたまた表面上の情報に惑わされてしまったり、といったことが多くあるわけですが、Fさんにはまだまだ時間的余裕が十分にあります。大学1年生ですので「大いに悩むべき時期」なのです。
どんな仕事があるかは、誰かが教えてくれるものでもありませんし、雑誌やネット上の情報では限界がありますので、ぜひ東大に所属していることのアドバンテージを生かし、実際に聞いてみる、やってみる、というプロセスを通じて、自分のやりたい仕事とその実現性を探っていってみてください。
頭で考えていても、実際にやってみるのとは大きく違うことってありますよね。職業経験のある社会人ですら、転職後に「こんなハズじゃなかった」という人が少なくありません。まして学生はイメージや直接的ではない情報だけで判断をするべきでないと思います。
たまに学生の方で「日本企業は~、外資系は~」とか「大企業は~、ベンチャーは~」といった頭でっかちな議論というか、変な先入観を持っている人がいますが、くれぐれもそうならないようにしてください。
学生とはいわば「可能性の塊」ですから、自分の可能性を間違った情報で摘んでしまうことほどもったいないことはありませんし、より大きく言えば「人材」という貴重な資源の非効率的な活用という意味で、日本全体にとっての機会損失にもなってしまいます。
Fさんは、現在考えている「やりたくない」「やりたい」という理想やイメージが少なくともありますので、あとは経験を含めてその「感覚をバックアップする生の情報」を仕入れて現実感を上げていくとよいでしょう。
甘い仕事はない
ところで現実感や実現性という話をしましたが、最初から「そこそこ休みが取れて稼ぎがよい仕事」や「チームプレーではなく自分の実力が評価される職」は世の中に存在しません。
記載されている四大法律事務所を含めて、相対的に稼ぎのよい仕事はハッキリ言って激務です。週末にゆっくり休んで平日はまともな時間に電車で家に帰って、という状況とは正反対を想定するべきです。
そういったものはあくまでも仕事において自分を確立したのちに、自分の裁量に応じて「そこそこ休みを取れ」たり、「自分の実力が評価」されるようになるものでして、チームワークにしても、どんな仕事においても非常に重要な要素です。
もしもそんな仕事があれば当然ながら皆、応募しますよね。そうすると需要と供給のバランスが崩れて相対的に「稼げなく」なります。またそうでなくとも、業務に余裕があるようなら人員削減をして、1人当たりの業務量を増やすことも昨今は珍しくありません。
ちなみに法律事務所にせよ、コンサルティングや投資銀行にせよ、いわゆるプロファームにおいてはチーム単位での仕事が基本です。チームワークのない人は必然と仕事が来なくなります(結果、退職に追い込まれる)。そもそも協調性のない人や仕事へのコミットに覚悟のない人は採用されませんし、間違って採用されたとしても社内での熾烈な競争に破れて、これまた消え去ることとなります。
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