露骨になってきた、「公的相場操縦」の行方

日経平均株価は2万円以上が確実に?

日銀と年金などの「公的相場操縦」がついに本格化。出口がどこにあるのかわからないが、日経平均は年度末2万円以上も(写真は黒田日銀総裁、ロイター/アフロ)

偶然ではない、ダブル株価対策

10月31日金曜日、「公的相場操縦」が華々しく起動した。日銀が追加緩和を発表し、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が中期計画の変更の形で新しい「基本ポートフォリオ」を発表した。前者は一般に「まだやらないだろう」と思われており、後者の方は出遅れていて「それにしても、まだ出ないのか」と待たれていたが、両者のタイミングが一致した。

この一致は公式には「たまたま」ということになっており、一部にはこれを「美しい調和」だと評する(信じられない)声もあるが、筆者には、露骨な「相場操縦」が開始されたように見える。

GPIFが大量に売る国債を、日銀が買い入れることになり、GPIFはこの資金で国内株式や外国株式、外国債券などの外貨建て資産を買う形になる。両者のタイミングの一致を調和と見る見方は、両者を合わせると、金融市場に対して、多額のリスク資産の買い入れを伴う資金放出が可能になることを指しているのだろう。

日銀の買い入れがなければ、GPIFが多額の国債を短期間で売ることが難しかろうし、日銀が多額の株式を抱え込むことに関しては、幾つかの難点がある。特に、前者に関しては、GPIFにリスク資産を大きく抱え込ませたい向きにとっては「千載一遇のチャンス」のチャンスと映ったことだろう。

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