エコに「ケッ」と思っていた私が考えを変えた理由 孤独から脱出し、日常が「意味あること」になる

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そう例えば、雑誌やネット記事などが特集する「60歳までに2000万円貯める」という目標よりも、わが「死ぬまでに足の小指をまっすぐにする」という目標のほうが劣るのだろうか? しょうもないのだろうか? 人生にもたらすものが少ないのだろうか? こんなアホなことを言っていると最後には泣きを見るのだろうか……?

いい機会なので、自分の問題としても虚心坦懐に考えましたとも。ま、実際自分の問題だしね!

で、結論はすぐに出た。

「私の結論は書かないでおく」。それが結論だ。もしお時間がありましたら、ぜひこの問いの答えを皆様ご自身で考えて欲しい。必要なのは誰かの正解を知ることではなく、自分の正解を見つけること。その結果、皆様の人生がパッと開けんことを心からお祈り申し上げるものである。

だれでもすぐ挑戦できるとっておきの目標

……と、どこぞのありがたいインチキ説法のような前置きを終えたところで、今回の本題である。

今回もまた人生の目標についての話。すなわち「人生の目標はなんだっていい」という話の続きであります。

前回、その「なんだっていい」実例をいくつかご紹介させていただいたわけだが、あの記事を読んで「こいつアホやな」と笑っていただいたところまではいいとして、私としては笑ったついでに、じゃあいっちょ自分も何かバカバカしい人生の目標を考えてみるか……と思っていただければシメシメ楽しいアホ仲間が増えるぜと考えているわけです。

でもふと、大きなお世話ながら、それは案外ハードルが高いことなのかもしれないと思ったり。

確かに人生の目標は何だっていい。だがこの「何だって」というのが案外曲者なのだ。デートで「何か食べたいものある?」と聞かれて、「うーん、何でもいいよ」と答えるのは相手を困らせるだけという超定番の話からもわかるように、選択肢が無限すぎると、その中から何をどう選んでいいのか途方に暮れてしまうのが人というものかもしれない。

なので今回はそのような方に向けて、新しい人生の目標の「入門編」とでもいうべき、そう誰でもすぐ挑戦できて、でも「カネがなければ人生どうにもならない」という誰の身にも強固に染み付いた恐ろしい人生観からあなたをマイルドに引き剥がしてくれる、とっておきの目標をご紹介しようという超おトク企画であります。

で、いきなりの結論ですが……

その目標とは……「エコ」であること!

……ま、いざこう書いてしまうと、われながら平凡というか、どうも新味がない感じがしないでもない。「なーんだ……」というガッカリ声があちこちから聞こえてきそうだ。だが昔から慌てる乞食は貰いが少ないと言うではないか。なのでちょっと辛抱して耳を傾けてもらいたい。

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