エコに「ケッ」と思っていた私が考えを変えた理由 孤独から脱出し、日常が「意味あること」になる

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銭湯に行くのも私の中では重要なエコ活動。気持ちいいし友達はできるし風呂掃除はしなくていいしそのうえ世の中のお役にまで……(写真:筆者提供)
疫病、災害、老後……。これほど便利で豊かな時代なのに、なぜだか未来は不安でいっぱい。そんな中、50歳で早期退職し、コロナ禍で講演収入がほぼゼロとなっても、楽しく我慢なしの「買わない生活」をしているという稲垣えみ子氏。不安の時代の最強のライフスタイルを実践する筆者の徒然日記、連載第46回をお届けします。

「目標に値しないものなどない」を再考する

さて前回、「人生の目標」をいかにバカバカしいものにするかに血道をあげている今の自分について書いたわけですが、読んでくださった方がどう思われたかはともかく、いざ書き始めたら、書いた本人がたぶん誰よりもウキウキと面白くなってしまった。

稲垣えみ子氏による連載46回目です。

そうだよこれでいーじゃん人生楽勝じゃんよ! と改めて確信。

なるほどこれが「書くこと」の効能である。毎週毎週この連載を書き続けるのは、私ごときの才覚では「ザ・必死」以外の何物でもないんだが、まとまらぬ考えを必死にまとめることでまとまらぬ人生がキュッと像を結び、「なるほどそうか!」と自分が真っ先にポンと膝を打ったりしているわけです。

で、膝を打ったついでに書き忘れたことをポンと思いついたので、まずはそこから。

前回、一見バカバカしいように見えるものも、ちゃんと正面から取り組めば人生をかける目標に値しないものなどないのだということを書いたんだが、書いた側の責任として、改めて、これって世間一般の「ちゃんとした」人生の目標と比べて実際どうなのか? と考えてみたのであります。

「目標に値しないものなどない」などと強がってみても、現実には「目標に値しないわけではない」という程度のことであって、つまりは普通に考えれば目標としてはずいぶん見劣りがするんじゃないだろうか?

次ページ最後には泣きを見る?
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