笠原健治・ミクシィ社長--ソーシャルネットという新たな空間が急拡大している

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--そうはいっても、プラットフォームに徹するより、ソーシャルゲームなどのアプリを手掛けた方が収益性が高いのでは。

うーん、まあ、そうですね。アプリを運営したりAPIを使ったときに、課金や広告のレベニュシェアをしていく仕組みを導入している。だから、アプリやAPIの導入企業が増えていくと収益が拡大する仕組みになっている。だた、課金アプリまでを自前でやることに比べれば、いまのところ、収益性が下がることはやむを得ないですね。

アプリまで自前でするのと、プラットフォームに徹するのとを見たとき、どちらが収益になるかは、最終的な姿をどこまで大きく想定するかによって違ってくると思う。

今回の新プラットフォームは、大手のポータルやECサイトなどネットサービスだけにとどまらず、テレビやデジカメなど、いろんなデバイスにも応用ができる。

それらを全部、自前で行うのは現実的ではない。各ジャンルで非常に強いノウハウ、プロダクトを持つ会社と直接組んだ方が、スピード的にも規模的にも、非常に大きなものができあがる。そういう考えだ。

ミクシィの利用者も、5000万人、日本の2人に1人くらいを目標にしている。その規模になって、あらゆるウェブサービスや情報端末を通じて、ミクシィに触れる機会が増えていくと非常にいい状況だと思う。

ミクシィのソーシャルグラフを使ったからといって、すぐにトラフィックが増えたり収益が拡大することはない。どのように使えば効果的かはお互いに試行錯誤がいるだろう。しかし、最適化を進めていく中で、ミクシィからの利用者の流入が増えていくだろう。

つぶやきや写真投稿など、ミクシィ独自で実装している機能もあるが、基本的にこれらの機能はすべて外部のパートナーが利用できるようにする方針だ。


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