笠原健治・ミクシィ社長--ソーシャルネットという新たな空間が急拡大している

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--FaceBookは意識しているか。同社は日本市場を強化するという。ミクシィの海外戦略は。

非常に似た思想でサービスを作っている。英語圏では強いので、当然意識するところはある。いまのところFaceBookとは(日本国内では)実際の利用者数で大きな差がある。もちろんそれにあぐらをかくつもりはないんですが。

わが社の海外展開では、中国の人人網、韓国のサイワールドとの提携を発表しているが、全世界的に有力なSNS各社と話を進めている。提携の基本は、どのSNS上でもアプリ企業などがサービスを展開しやすくするための技術仕様部分や、ビジネス化のためのサポート部分の共通化だ。ミクシィに対応したサービスを作れば、提携するSNSにも対応でき、全世界に向けて事業を展開できる仕組みを作る。

世界ではFaceBookが圧倒的な存在。世界市場を見たとき、アプリ会社はFaceBookに提供することになるが、同社に対抗できるSNSプラットフォームの連合体を作っておきたい。

--ソーシャルネットの拡大に伴って、大手ネット企業が自らソーシャル化する流れもある。

米欧の例を見ると、グーグルやアップルなど他のジャンルで大成功している企業がSNS的なサービスに乗り出しているが、結局はFaceBookの独り勝ちだ。

日本でもさまざまなSNSがあったがどれもうまくいっていない。世界を見ても、リアルな人間関係を反映させたSNSは各言語圏で1つか2つに収斂されるようだ。日本でもいくつも成立するとは思わない。だから、今回提携したヤフーなどとも良い関係が築ける。


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