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次世代のバイオ産業創出といっても、ちとせだけでは実現できないのは明白だ。そのためには国や地域をまたいで、さまざまな業種、企業とのタイアップが不可欠になる。
多種企業横断でバイオ産業化
ちとせグループは2021年から「MATSURI」とネーミングした多種業種・企業などとバイオ製品の共同開発などを目指す一大提携活動を進めている。
もともとはサラワクプロジェクト、藻の大量培養プロジェクトと両輪で藻の産業化を実現するのが目的だった。いくら藻の大量培養、藻生産のコスト引き下げが実現できたとしても、それだけでは産業にはならない。
藻からできた油脂分やその他の成分はバイオ製品の原材料にはなっても、そのままでは食品、化粧品、飼料、肥料、化成品、燃料など広範なバイオ最終製品にはなりえないからだ。「餅は餅屋」で、製品や市場の知見、生産設備・販売チャネルをすでに持つ多様な業種の専門メーカーに最終製品にしてもらうことが、産業化への早道でもあり、現実解となる。



















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