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ニッチ化学のファーストペンギンが挑む新ステージ 主力の紙おむつ原料事業からの撤退を発表

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三洋化成工業社長 樋口章憲氏
樋口章憲社長。シルクエラスチンの開発は「非常に順調だ」と話す(撮影:ヒラオカスタジオ)

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日本経済を活性化させるための起爆剤として「中堅企業」への関心が高まっている。本特集では、誰もが知る有名企業から意外なニッチトップ企業まで日本各地で飛躍している中堅企業の現状や、彼らを取り巻く環境の変化、注目企業ランキングなどをお届けする。

※三洋化成工業 樋口章憲社長のインタビュー記事はこちら

三洋化成工業|上場(京都府京都市)

[業 種]化学品
[設 立]1949年
[代表者名]樋口章憲
[売上高]1595億円(2024年3月期)
[従業員数]2042人(連結)

水と油をなじませるといった界面制御技術に強みを持ち、約3000種類の化学品を製造・販売するのが、京都市東山区に本社を置く中堅メーカー、三洋化成工業だ。

自動車用エンジン油の粘度指数向上剤や静電気トラブルを防ぐ永久帯電防止剤など、さまざまなニッチ(隙間)領域で競争力の高い製品を手がける。樋口章憲社長は、「誰かがすでにやっていることは誰でもできる。(新しい分野に率先して挑戦する)ファーストペンギンであることが非常に重要だ」と話す。

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