「ムダに増えたオンライン会議」の生産性が低い訳 会議の中身をチェックする際に必要な3つの質問

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移動の負担がない分、増えがちなオンライン会議(写真:プラナ/PIXTA)
会議とは本来、メンバーが頭を動かし、知恵を出し合い、成果を上げるのが目的のはず。しかし、その目的から外れた会議は少なくありません。『メンバーの頭を動かし顧客を創造する会議の強化書』の著者であり、会議を通して新規事業の推進や新商品開発をサポートしてきた「会議再生屋」の高橋輝行氏が、ムダな会議から脱却するための方法を紹介します。

オンライン会議は実施しやすいが…

先日、ある経営コンサルタントと話していたら「オンラインになって圧倒的に会議が増えたよ。コロナ前の2~3割増しの印象かな」と話していました。そのうち意味のある会議の割合を聞くと、「1割あるかないかじゃないか……」と言うので、残りの9割の会議で何をしているか聞くと、「画像をオフにして内職しているよ」と。

また、クライアントの経営企画室の方からは、「会議をオンラインにしたら参加者の予定がつけやすくなりました。一方で、以前より会議は確実に増えました。それで、社長から会議の時間は1時間以内にせよ、とお達しが出たところです」という話を聞きました。

テレワークが定着しつつある昨今、「移動時間が減った」や「効率的に作業ができるようになった」と前向きな声を聞く一方で、「会議の数が増えた」「出る必要のない会議に参加を求められるようになった」といった声も聞くようになりました。

会議をしていると、参加者はさも仕事をした気分になり、主催者は物事が前に進んでいるような錯覚に陥るため、気を抜いているとダイエット後の体重と同じようにすぐ増えてしまいます。では、企業や従業員にとって会議が増えることはいいことなのでしょうか?

答えは否です。

次ページムダ会議は、人間から生産性とやる気、学習機会を奪う
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