「ムダに増えたオンライン会議」の生産性が低い訳 会議の中身をチェックする際に必要な3つの質問
私はさまざまな企業の会議に参加しますが、基本この3点を中心に会議の中身を確認しています。そうすると、社内会議の半分以上はこれらの問いに答えておらず、(顧客創造から離れた)社内問題や相談に充てられていることに気がつきました。かつて企業再生を支援した企業では、9割以上の会議が顧客創造以外に使われていたケースもありました。
この3点がクリアにできれば、答えを出せるメンバー「理想脳」「現実脳」「推進脳」を集め、理想脳が作るアウトプットの素案を基に、推進脳がディスカッションをうまくさばきながら、現実脳のアイデアも取り入れつつ、全員でアウトプットを作り上げます(詳細は「意味ない『ダメ会議』を変える3つの"頭の使い方"」を参照)。
このようにすることで、会議は顧客創造のためのツールとして使われ、クリエイティブな会議が実現します。
その会議を主導するのは、従業員の能力を引き出し顧客を創造する社内推進役「Business Director」です。
社内推進役「Business Director」の機能と役割
Business Directorは、経営企画やプロジェクトマネジャーが担うことが多いですが、企業によっては理想脳や現実脳が兼任する場合もあります。
Business Directorは、会議の主催者として先ほど挙げた3つの問いをつねに問い続け、行う必要のない会議は理由を付して行わず、顧客創造に必要な会議は慎重に人選を行いクリエイティブなディスカッションが起こるようにします。
社内推進役の会議における主な機能は、
- ①発想を振り切れない理想脳や現実脳のイメージを整理し、飛躍させる
- ②衝突しがちな理想脳と現実脳を調整し、イメージをすり合わせる
- ③何を作ればいいか悩む理想脳と現実脳のアウトプットイメージの解像度を上げる
であり、理想脳や現実脳のイメージを膨らませながらアウトプットを引き出すリード役です。
コンサルティングやコーチング、ファシリテーションとも一部重なる部分があり、これらのスキルを身に付けた人が推進役を担うとワークしやすいと思います。腕に覚えのある方は、Business Directorとなり従業員の能力を引き出し顧客創造を実現してください。
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