モスが「キッチンカー」に見出した数多のメリット 洋服の青山に出店、課題の店舗増につながるか

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2021年4~9月期決算は、売上高385億円(前期比14%増)に営業利益が21億円(前期は1.5億円の赤字)と、コロナ禍でV字回復を遂げたモスフードサービス。ただ、近年は店舗数の減少という課題に直面している。フランチャイズ(FC)オーナーの高齢化による撤退などもあり、最盛期に1500店以上を誇った店舗数は、2021年3月末時点で1260店舗にまで減った。

2021年11月末に行ったインタビュー時にモスフードサービスの中村栄輔社長は、FCオーナーの育成はすでに進めているとしたうえで、多様な店舗モデルを作ることが店舗数の純増につながると語っていた。

その言葉どおり、近年はさまざまな店舗形態を開発している。2020年8月には初となるテイクアウト専門店を出店、2021年3月には従来店の8割程度の面積の小型店をオープンした。キッチンカーはそこに加わった「新たな矢」というわけだ。

モスのうま味はほかにも

機動性を活かした商圏拡大以外にもキッチンカーのうま味は大きい。それが「省スペース」と「少投資」だ。平均的なモスバーガーの店舗は30~40坪ほどだが、キッチンカーは3tトラックを使用しておりキッチンスペースは1.5坪ほど。

トラックの改造費などを含め初期投資は1000万円程度で済むという。小規模ながらも月商200万円ほどを目指すといい、約3年ほどで投資回収できるモデルに仕上げていく考えだ。

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