実は「高速道200円で普通車乗り放題」が可能な訳 NEXCOの計画「2066年に無償化」は絵に描いた餅
日本の高速道路料金の大半は、不合理な借金返済に充てられている。その矛盾を正せば、「普通車200円、特大車800円」の定額制料金も可能。筆者らはその先に「地域格差解消」の光明を見出している。
1台800円強の通行料分しか走行せず
図表1はNEXCOの3社が発表している通行量と料金収入の一覧である。

これによると、高速道路を利用した車は平均で1台当たりわずか800円強の通行料分しか走行していない。この通行台数には普通車だけでなく通行料金が約2倍となる大型車・特大車も含まれている。
この事実が、新たな料金制度に移行することを可能にしている。
現在、高速道路を利用している車が支払っている通行料金が平均で800円強ということは、入口で800円を支払えば、同じNEXCO管内ならどこまでも走れる定額制にできるということだ。いや、現実に定額制になれば、これまで高速道路を利用しなかった人たちが利用するようになり、通行料収入も増えるはずである。

















