「昔話」が教えてくれる「欲を捨て人生を開く方法」 自分の半径3メートルの世界が明るくなる秘訣

✎ 1〜 ✎ 40 ✎ 41 ✎ 42 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

さすれば「何もない」「まだまだ足りない」自分から、「案外何でも持っている」「十分足りている」「むしろ余っている」自分へと、いきなりの変身を遂げることができる。

実際、このように偉そうに語りまくっている私ではあるが、実際に何を人様に「あげて」いるかを知ったら、皆様「なぬ、そんなものまで……」と拍子抜けすること間違いなしである。

どれもこれもほぼ元手ゼロ。ゴミ箱行き寸前というものも少なくない。たったそれだけのことで人生が変わるんだから、ここはひとつ耳を傾けても損はないと思うわけです。

まずは、いただいたものの「おすそ分け」

ってことで、私の「あげるもの」リストはこれだ!

何と言っても一番多いのが、いただいたもののおすそ分けである。

そもそも食べ物をもらうことが多いので、果物、野菜、おかずはしょっちゅう人様に差し上げている。何しろ冷蔵庫がないので、食べきれない場合はラグビー選手のように即、横パス。腐らせることを思えば何の迷いもなし。というか必死である。

その思うと、冷蔵庫がないことが、私の「あげる」生活の最大のエンジンと言ってもいい。思い返せば冷蔵庫を持ってた頃は、買ったものもいただいたものも、すべてをウッシッシと溜め込んで独り占めしようとして結局は腐らせていた。人様の好意も無駄にし、モノも無駄にし、友達を作る機会も無駄にしていたのである。誠に冷蔵庫とは人生を腐らせる「欲の玉手箱」だよなとつくづく思う今日この頃。 

ちなみにわが家の近くには激安八百屋があって、ついミニトマト4個で200円などというものを買ってしまい、その時も、2個は自分用にして、2個はすぐにご近所に配る。すると先方も同様に、まとめ買いしたキノコなどを「手伝って~」と「おすそ分け返し」してくださるので、結果的に非常に合理的な買い物をしているということになる。

お菓子もおすそ分けの大定番だ。

一人暮らしなのに箱入りの饅頭や洋菓子などいただいてしまったら一人で食べきれないし、食ってしまえばもちろん太る。なのでこれも何の迷いもなく、小分けしてご近所に配ったり、よく行くカフェなどに持って行って皆と一緒に食べたり。

その方が美味しいし、太らないし、人にも喜ばれていいことしかない。

おすそ分けのいいところは、先方に「いただき物なんで……」と断っておけば、もらう方も「お返ししなくっちゃ」などと気にやむことなく気軽にもらっていただけることだ。この「気持ちの負担を与えない」ということは、「あげる」「もらう」を日常行為にするための重要ポイントである。しかも当然、こちらにも負担がない。

次ページ「おすそ分け」以外には?
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事