いつもと同じ選択を好む人の伸びしろが小さい訳 「前例踏襲」「これまで通り」に安住しない生き方

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「前はこれでうまくいったので」「いつもこれで失敗しないので」という安心感のある選択にはいい面ももちろんありますが、弊害も大きいものです。

もっとよい選択肢に気づけない。

ほんとうにやりたいことから外れてきているのに、そのずれを無意識に我慢している。

実は誰も満足していない……。

パターンにハマってしまうことの怖さがそこにはあります。

次にレストランを選ぶ際には、いつもとはまったく違う場所、違うジャンルの店に行ってみる。失敗するかもしれないという不安がつきまといますが、それをいったんのみ込んで、あえて「判断を揺らす」ことを楽しむのです。

パターンが固定化しないように揺らし続けることが、変化の激しい世の中をストレスなく楽しく生きていくために、とても重要なことなのです。

「何気ないことへの違和感」が、成長のチャンス

判断を揺らそうとするときにしばしば妨げになるのが、「今あるものを手放したくない」という感情です。誰だって、今あるものを手放したくはない。それを手放して、次にもっとよいものがつかめるかどうかわからないのだから、だったら今のままでいいじゃないかと考えます。

この傾向は、過去の成功体験が多い人ほど顕著です。「いろんな苦労をして築き上げてきた今の自分は、評価されてしかるべき」という自負があるために、今あるすべてを肯定的に、唯一の正解のように信じて大切に抱え込んでしまいます。

ですが、「これまで」と「これから」は、続いてはいるけれど、まったく別ものです。昨今のように変化の激しい時代を生き抜くためには「これまでと同じ」で「これから」の未来にうまく対応できるとは限りません。

とはいえ「なるほど、そういうことなら成功体験は手放しましょう」とあっさり実行できる人はほとんどいません。多くの方は、「無理」「手放すのが怖い、もったいない」「またゼロから築き直さなきゃいけないなんて不安だ」と感じて、頑なにそれを拒むに違いありません。

次ページ新しいことの挑戦でこれまで築いたものがすべて消えない
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事