大阪でネイルにキャラ描く彼女が得た最高の稼業 独自の「痛ネイル」を身に着けるまでに努力重ねた

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痛ネイルはほかのネイル以上に、技術が求められる。結木さんはどうやって、アニメキャラやゲームキャラをネイルに描く技術を身につけたのだろうか?

「バカみたいにめちゃくちゃ練習しました。マンガやゲームのキャラクターを見て模写をした後に元の絵と重ねてみて、どこがズレているのかチェックして自分の手癖を消すように心がけました。

痛ネイルの技術を上げる過程で避けては通れない、

『自分をなくす行為』

『主張をなくす行為』

という作業が自分には向いていたな、と思います」

結木さんが痛ネイルを描いていると周りから、

「私はオタクじゃないから描けないな」

と言われることがあるという。

競争率の低いところを狙った

「そもそも私はオタク気質がないんです。アニメもゲームもほとんど知りませんでした。

なぜやっているかというと、たくさんあるネイルサロン、ネイリストの中から自分を見つけてもらうために、競争率の低いところを狙ったからです。オタクじゃなくてもめちゃくちゃ練習すれば描けるはずです。

あと練習は大変なんですが、製作中はあまり疲れません。ゼロから作り出す苦労はないんで、脳みそはあまり使ってないんですよ。だから作業中はずっとしゃべっていられるし、長時間働いていられるんです」

ネイルの作業には長い時間がかかる。お客さんも当然、嫌な人と一緒にはいたくない。

結木さんはとても話がうまい。そしてサバサバとしていて、一緒にいて楽しい雰囲気がある。半分は結木さんに会うのが目的になっているお客さんも少なくない。

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