金曜に幸福感の高まる人が多い意外な事実の根拠 妄想であっても期待することで心は前向きになる

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とはいえ、「期待りに事が運ばなければ、がっかりする可能性もあるのでは?」と思うかもしれません。期待が大きすぎると、それが裏切られたとき、失望感も大きくなる。それこそが、取らぬ狸の皮算用がよくないとされる理由です。

ある程度の失望感はだんだん薄れていく

ここに、現在わかっている答えが2つあります。

『幸福についての小さな書』(サンマーク出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

第1に、失望感が期待と同じ規模で膨らむことはありません。

たとえば1000クローナの昇級を期待していてそれが実現しなかったとしても、500クローナの昇級を期待していて実現しなかった場合と比べて失望感が倍になることはありません。失望と期待は同じスケールで膨らむことはないのです。

2つ目に、経済学的に「ある程度の失望感はだんだん薄れていく」ことがわかっています。あなたが失望しても、それが続くのは失敗した出来事の間だけ。取らぬ狸の皮算用をしていた時間よりはずっと短いことが判明しています。

ぜひ、実現するかどうかは気にせず、「今年起こってほしいこと」「やりたいこと」「達成したいこと」を想像してみる。その瞬間、幸福感が上がり、神経にいい作用が及び、それが結果としてメンタルにいい影響をもたらすでしょう。

前回:「幸福感の高い人とそうでもない人の間の意外な差」(1月7日配信)

ミカエル・ダレーン ストックホルム商科大学教授

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Micael Dahlen

ストックホルム商科大学の教授。経済や幸福、福祉を中心に研究している。幸福や人生の意味、邪悪さ、テクノロジー、人間の行動などのテーマの本を執筆している。世界的に高く評価される講演者であり、ポッドキャストのホストで、自らを「Asktronaut(質問飛行士)」と称している。スウェーデンのストックホルム在住。

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