ほぼ全球場にある「ヘルメットアイス」の秘密 12球団のホームグラウンド<番外編>
筆者が購入した「マエケンのWシャーベット」の容器は右投げ右打ちのマエケン用に耳当ては左だし、丸の「丸流!ポテトのモンブラン風ヘルメットアイス」は丸が右投げ左打ちなので耳当ては右側だ。当然背番号も入っている。
甲子園の場合は中味のアイスはバニラ、チョコ、バニラとチョコのミックスの3種類しかないが、容器はつばの縁取りが白いビジター用、黄色いホーム用、ピンク、それに鳥谷バージョンの4種類があり、鳥谷バージョンには後に背番号1が入っている。
ヘルメットは日本製
裏をひっくり返してみると、これほどシンプルな形でありながら、どれも全て中国製ではなく日本製。これには少々驚いた。中国で生産するには量が少ないということなのだろうか。
広島、京セラドーム、ナゴヤ、ハマスタ、QVCマリンはそっくり同じ刻印だが、サプライヤーの名前はなし。サプライヤーらしき社名が刻印されているのはヤフオク、東京ドーム、甲子園。東京ドームと甲子園はネット検索をかけてもヒットしなかったが、ヤフオクは社名のほかに電話番号も入っていたので、検索をかけてみるとちゃんとHPがあった。
東京・葛飾区のトーイ・プラナーズという会社で、従業員は2名。商品案内には応援バット風の形状をした製品が掲載されている。販売先には財団法人世界少年野球推進財団のほか、ソフトバンクホークスマーケティング、オリックス野球クラブ、楽天野球団、北海道日本ハムファイターズ、それにユーファクトリーという会社が載っている。
つんく♂やモー娘の所属事務所・アップフロントのキャラクター商品の企画・制作会社である。
一通り集められるだけ集めたところで、本連載のタイトル回りの写真に集めたヘルメットを使うことになったのだが、神宮と西武ドームはそもそもヘルメットアイスを出していないし、懸案の仙台をどうするかは棚上げ状態のまま。ないものねだりをしてもはじまらないので、西武ドームは早々に筆者所有のレオのぬいぐるみ付きチケットホルダーでごまかすことにした。
神宮は球場内に出店しているサーティーワンアイスクリームが、卵形の容器でエッグアイスを出していたのでそれで代用することに。ただしこれ、つば九郎かつばみのどちらかを選べるのだが、要するに自分で容器にシールを貼るのであって、容器に印刷されているわけではない。曲面だらけの容器に平たいシールを無理矢理貼るので、ところどころシワもできる。
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