正月太りに悔やむ人が知っておきたい脂肪の真実 皮下脂肪がなくなったナタリーに起こった悲劇
三が日も最終日を迎え、そろそろ平常運転の生活を取り戻そうと考え始める人も多いのではないでしょうか。この時期に気になりだすのが、「正月太り」の影響です。生活が元通りになっても、あなたの体型は元に戻らないかもしれません。
2021年12月23日、フィットネスメディアQOOLを運営する株式会社ORGOが、「正月太り」に関するアンケート調査の結果を発表しました。 その結果、正月太りで経験した体重増加は平均2.7kg、解消までに1カ月以上かかった人が半数を超えることが明らかになりました。
クリスマス、忘年会、おせち料理、お雑煮……。楽しかった年末年始のツケを払うかのように、誰もが自身の脂肪に悩んでいます。
ですが、実は脂肪は、かつては富や健康の象徴でした。それどころか、健康に生きていくためにはなくてはならない不可欠な存在です。このやっかいな同居人のことを理解し、うまくやっていくことが、本当に健康的な生活につながります。
人が生存するために必要な存在だった
それでは脂肪は、いつから「悪者」になってしまったのでしょうか。その歴史をみていきましょう。
現在、私たちの世界には食べ物があふれています。食料を手に入れるために苦労して探し回る必要はなく、ただスーパーで買い物かごをいっぱいにすれば目的達成できます。ですが、先史時代の先祖たちはそういうわけにはいきませんでした。
彼らは食べ物を探して歩き回らなければならず、毎日何キロも移動し、何の収穫もないままに家族のもとへ帰らざるをえない日もありました。しかし幸運にも彼らには、いつでも頼りにできる貯蔵庫がありました。それが体脂肪です。