葉っぱビジネスで町を元気に!徳島自治体の事例 人口1500人弱の町で生まれた意外なビジネス

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たとえば香川県三豊(みとよ)市には、ボリビアのウユニ塩湖のような海岸「父母(ちちぶ)ヶ浜」があります。海面に自分たちの姿が鏡のように映し出されるのですが、まさに「インスタ映え」するようなスポットです。シンプルなスポットですが、それだけでも十分に強みになります。

このほかにも、洞窟が紡ぎ出すハート形の光とホタルで有名な千葉県の「濃溝(のうみぞ)の滝」や、和歌山県にある通称ラピュタ島と呼ばれる「友ヶ島」も同じく、絶景などはまさに強みとなります。

できることから進めればいい

いずれも、地元の人からすればそれほど魅力的ではないかもしれません。あるいは、すでに何度も訪れていることから、わざわざ人を集客できるポイントに挙げない人もいるでしょう。しかしそんなところが、人を集めるポイントになるのです。

あとは、そのようなスポットを中心に、周辺施設を少しずつ構築していけばいいのです。たとえば民泊などを活用して宿泊できるようにしたり、古民家を改装して屋台や郷土料理が食べられる飲食店や居酒屋をつくったりなど、できることから進めていきます。

それが、地方の正しい戦い方のベースとなります。そう考えると、まちづくりというのは決して難しいものではないのです。

「弱者の戦略」は、まちづくりにおいてだけではなく、特に中小企業や小さな団体でも有効な視点ですので、ぜひ参考にされてください。

小林 大輔 株式会社SUMUS(スムーズ)代表取締役社長

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こばやし だいすけ / Daisuke Kobayashi

法政大学経営学部経営学科卒。経営コンサルティング会社を経て独立。
2015年、株式会社SUMUSを創業。住宅メーカー、リノベーション会社を中心に経営コンサルティングを行い、500社以上のクライアントをサポート。

地域そのものをリノベする「まち上場」を実現させるコンサルティング案件が多く、サービス継続率は96%と高い実績がある。しかも扱う地域は、大都市圏どころか県庁所在地でもなく、カネ、人、知名度が決して潤沢とはいえない地域ばかり。

現在は2社の代表と複数の会社の社外取締役を務め、地域の担い手たちとともに、暮らす人、働く人、訪れる人に愛されるまちを全国の田舎でも積極的につくっている。

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