わが子を可愛いと思えない人へ罪悪感なくす方法 私が育てなければ!という考えはいったん置く
そうすると、その「信頼」の姿勢そのものが、子どもに対する「心の耕し」になり、その子は、親に守られている安心感を覚えられるとともに、自分の未来を築こうという、主体的な気持ちになれるのです。
この、「親からの信頼」という姿勢の、「心の耕し効果」は絶大です。親ができる、子どもの「心の耕し」の中でも、最大級に効果的な手段の1つです。
子どもの「自ら育つ力」を信じる
皮肉な話なのですが、子どもにあれこれ具体的に期待して、「こういう人になりなさい」「こういうことができるようになりなさい」と、ムキになって植え付けている親ほど、その姿勢自体が、子どもに対して、「私はあなたを信頼していません。
だから、私の言うとおりに動いていればいいんだよ!」という意図として伝わってしまい、結果的にその姿勢が、主体的に生きられない、無気力な子にしてしまいます。
下手をすると、心が干上がり、カチカチに固まってしまうかもしれません。だから私はその点において、「私には子育てのセンスがないんです」と自覚している親というのは、ある意味チャンスだと思っています。
自分でセンスがないと自覚しているわけだから、子ども自身の成長や能力開発は、「その子自身の育つ力」にゆだねればいいわけです。
そして、あなたが毎日せっせとその子の心を耕してあげれば、その子自身の育つ力は、最大限にアップします。
そのうえで、最低限やってはいけないこと(柵の設定)だけは、あなたが責任を持って、きっちり教えて守らせるようにすれば、あなたはまったく自分の子育てセンスを使わずに、周りにいる大半の「自らのセンスを使って子育てをしようとしている親たち」以上の子育ての結果を出すことができるわけです。
人はどうせ誰でも、何かについてはセンスがあって、何かについてはセンスがありません。だから、何もわざわざ、自分にありもしないセンスについて「あるはずなのに!」としがみつき、嘆き続ける必要はないわけです。センスがないなら、ないなりに工夫して、望む結果に近づけばいいし、そもそも人間というのは、そういうふうに生きるものだと思います。
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