わが子を可愛いと思えない人へ罪悪感なくす方法 私が育てなければ!という考えはいったん置く
子どもには、あなたの「心の中」は見えません。見えるのは、あなたの「動作」だけです。子どもは、あなたの「動作」を見て、あなたの心の中を「推測」するだけです。
だから、仮にあなたは、その子をかわいいと思っていなくても、あなたが子どもをかわいがる「動作」をすれば、それであなたは、その子をちゃんとかわいがっていることになるし、それよって、その子の心はちゃんと耕されていくのです。
子どもが「親からの信頼」を感じる瞬間
また、愛情の有無にかかわらず、「自分は子育てのセンスがない」と自信を持てない親も少なくありません。自分に「子育てセンス」がないと思う人は、まずは一般的に言われている「親が子どもに対してするべきこと」を、次の2つに分けて考えてみてください。
①最低限やってはいけないことを教える
②子どもの能力や才能を伸ばす
そのうえで、あなたはこの、①最低限やってはいけないことを教える、というほうだけに自分の親としての責任を持ち、②子どもの能力や才能を伸ばす、というほうについては、「子ども自身のセンスに任せる」というスタンスを取って、自分はその「応援」に回ってください。そうするとあなたは、「自分のセンス」を使わずに、子どもを健全に育てることができます。
そもそも、①最低限やってはいけないことを教える、という作業は、例えば、人に暴力をふるってはいけないとか、車の前に飛び出してはいけないなどをはじめとして、「子育てセンス」というものがない人でも、大人であれば、ある程度誰でも教えることができますね。
だから、子育てセンスがない人でも、子どもにきちんと教えて、守らせることができるし、その判断も間違えません。そして、勘のいい方はわかると思いますが、この、①最低限やってはいけないことを教える、というのが、つまり「放牧システム」での「柵」に当たるわけです。
そのうえで、そうやって最低限、子どもの人生を守りながら、他方で、「子どもがどう育つべきか、子どもがどういう未来を描くべきかは、子ども自身に任せる」というスタンスを取ると、あなたのその姿勢が、子どもに対して「親からわが子への信頼」として伝わります。
すなわち、それを受けて子どもは「私は親から信頼されている!」「つまり私は、信頼されるに値する人間なんだ」と実感するわけです。
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