中学受験「やる気ある子が勉強する」という勘違い 怒らずに子どもが自ら勉強するようになるには

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子どもが自ら勉強するようになるために必要なこととは(写真:PHOTO AC)
テレビドラマ『二月の勝者―絶対合格の教室―』(日本テレビ系)は、中学受験に臨む親子のリアルな姿が評判を呼んでいます。ドラマでは、勉強が苦手であったり、やる気がなかったり、なかなか成績が伸びなかったりなど、さまざまな受験生の姿が描かれています。
お子さんが中学受験を目指している親御さんなら皆、お子さんに自ら勉強してほしい、やる気をもってほしいと思っていることでしょう。受験コンサルタントの齋藤 達也氏の著書『小6からでも偏差値が15上がる 怒らずにわが子のやる気を引き出す中学受験合格法』から、子どものやる気を引き出す方法を紹介します。

「勉強にはやる気が必要」は本当?

「うちの子はなかなかやる気にならなくて勉強をしないのですが、どうすればいいでしょうか?」というご相談を受けることがあります。しかし、そもそも「勉強にはやる気が必要だ」という考え方は正しいのでしょうか。

成績のいい子だって、全員が「やる気があるから勉強する」わけではありません。「勉強がしたくてしたくてたまらない」なんてことも、ほとんどありません。彼らだって親から言われたり、宿題が多いから仕方なしに勉強しているのでしょう。

そうして勉強をしているうちに、気がつけばやる気が出ています。やる気は、行動をしているうちに生まれるのです。読者の方も最初は嫌々やっていたけれど、やっているうちに気分が乗ってきてどんどんとはかどり、いつの間にかすべてやり終えていたという経験があると思います。

成績のいい子は、「とりあえず勉強を始める」という能力にたけています。ですから考えるべきは、どうすればお子さんが「やる気がなくてもとりあえず勉強をする」ようになるかなのです。

スタートは「やりたくないけど、やらないわけにはいかないし、仕方がないからやるか」という気持ちでまったくもってかまいません。やる気がない様子に見えても勉強を始めたのであれば、それを評価してあげてください。そこで「やる気がない」と否定してしまうことは、お子さんのやる気の芽を摘んでしまうことになります。

重要なのは「やる気」ではなく、「とりあえず勉強を始めること」です。お子さんが勉強に取り組みやすい環境をつくることを第一に考えるようにしてください。

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