中学受験「やる気ある子が勉強する」という勘違い 怒らずに子どもが自ら勉強するようになるには
「勉強にはやる気が必要」は本当?
「うちの子はなかなかやる気にならなくて勉強をしないのですが、どうすればいいでしょうか?」というご相談を受けることがあります。しかし、そもそも「勉強にはやる気が必要だ」という考え方は正しいのでしょうか。
成績のいい子だって、全員が「やる気があるから勉強する」わけではありません。「勉強がしたくてしたくてたまらない」なんてことも、ほとんどありません。彼らだって親から言われたり、宿題が多いから仕方なしに勉強しているのでしょう。
そうして勉強をしているうちに、気がつけばやる気が出ています。やる気は、行動をしているうちに生まれるのです。読者の方も最初は嫌々やっていたけれど、やっているうちに気分が乗ってきてどんどんとはかどり、いつの間にかすべてやり終えていたという経験があると思います。
成績のいい子は、「とりあえず勉強を始める」という能力にたけています。ですから考えるべきは、どうすればお子さんが「やる気がなくてもとりあえず勉強をする」ようになるかなのです。
スタートは「やりたくないけど、やらないわけにはいかないし、仕方がないからやるか」という気持ちでまったくもってかまいません。やる気がない様子に見えても勉強を始めたのであれば、それを評価してあげてください。そこで「やる気がない」と否定してしまうことは、お子さんのやる気の芽を摘んでしまうことになります。
重要なのは「やる気」ではなく、「とりあえず勉強を始めること」です。お子さんが勉強に取り組みやすい環境をつくることを第一に考えるようにしてください。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら