人手不足だけど「50代は削減」日本企業のジレンマ コロナからのV字回復のネックになってきた

✎ 1〜 ✎ 208 ✎ 209 ✎ 210 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

現在でも再就職支援を行う会社では新たな仕事探しのために行うことが増えていますが、社内での配置転換に活用してみることで、機会を広げることができると考えます。

人手不足が慢性化している製造業で50代超の人材にアセスメントを行い、配置転換を実施。新規採用での人材確保が厳しい状況を補う手法として効果をあげるケースも出ています。

中途社員が社内風土になれるのに苦労するようなリスクも回避できますし、職場環境が変わることで、前の部署では評価が低かった人材が意欲的に成果を出すケースも出てきているとのこと。

新たな仕事への支援態勢が必要

ただし、配置転換に関して否定的に受け止める人もいます。50代になって初めての仕事に配属される不安が大きい人もいます。そこで、新たな仕事に対して意欲的に取り組めるような支援態勢として、オンボーディング(教育・育成プログラム)の徹底も必要です。

例えば、メンター制度なども行い、しっかりと同じ船に乗っている意識を醸成する。あるいはキャリアについて、しっかりと考えていく体制を取ることで50代超の活躍をすすめ、人材不足の解消に寄与してきた会社が出てきています。

最後に、会社員は、自社の社員の働き方をどう考えているか、経営の意向、人事ポリシーをしっかりと理解しておくべきでしょう。経営方針とともに変わる可能性があります。これまで雇用調整なんて考えなかったような会社が取り組む時代です。適切に把握し、自分のこれからのキャリアにつなげていきたいものです。

高城 幸司 株式会社セレブレイン社長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

たかぎ こうじ / Kouji Takagi

1964年10月21日、東京都生まれ。1986年同志社大学文学部卒業後、リクルートに入社。6期トップセールスに輝き、社内で創業以来歴史に残る「伝説のトップセールスマン」と呼ばれる。また、当時の活躍を書いたビジネス書は10万部を超えるベストセラーとなった。1996年には日本初の独立/起業の情報誌『アントレ』を立ち上げ、事業部長、編集長を経験。その後、株式会社セレブレイン社長に就任。その他、講演活動やラジオパーソナリティとして多くのタレント・経営者との接点を広げている。著書に『トップ営業のフレームワーク 売るための行動パターンと仕組み化・習慣化』(東洋経済新報社刊)など。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事