iPhone6登場! 注目すべき3つのポイント

アンドロイドを突き放すことはできた?

スマートフォンの基本的な性能や使いやすさを考えれば、搭載するプロセッサの性能やメモリ容量、ディスプレイのサイズや解像度、バッテリ容量と駆動時間などが気になるところだろうが、そうしたスペック周り以外に、今回の発表に際して筆者が注目していた点が三つあった。

ひとつは各種センサーの履歴管理について。というと、なんだか地味に感じるかもしれないが、アップルは昨年からセンサーが検出するデータの履歴を省電力に記録、管理する専用プロセッサを内蔵している。昨年はM7と呼ばれていたが、今年はM8と数字が一つ上がったが、これまで活用しきれていなかった部分だけに何らかの変化があるのではと考えていた。

上下運動も検出可能に

これはモーション・コ・プロセッサというもので、M7では加速度センサー、ジャイロスコープ、コンパスのデータを検出、記録していたが、さらに移動距離を検出記録するとともに、気圧変化を検出して上下運動も検出可能となった。

つまりスマートフォンを持ち歩くだけで、一部のウェアラブルデバイスが記録している活動量計のような情報を記録できる。iPhone 6に合わせて開発された基本ソフトのiOS 8には「Health」というアプリケーションが用意され、健康データ管理を行えるほか、オンラインの各種ヘルスケアサービスと直結できるようになっている。このHealthで、M8が記録される活動データを活用するという。

同時に発表されたWatchとともに、ウェアラブルデバイスが次の大きな市場を生み出すと考えている企業に、iPhoneがこの機能を備え始めたことは大きな影響を与えるかもしれない。ちなみに同様の専用プロセッサはサムスンも搭載しており、同じくヘルスケアやフィットネスでの活用について言及しているが、まだ商品力へとつなげることはできていない。

もうひとつ注目していたのは、携帯電話としての本質部分についてだ。これまでアップルは可能な限りモデル数を減らしていたが、LTEの時代にはそれも限界がある。世界中で通信に使う基本の周波数を統一していた第三世代デジタル網の後に電波が割り当てられたLTEは、3Gネットワークが普及しているが故に移行プログラムを進めることが難しく、LTE向けに使われている周波数がバラバラなになっている。

それでもiPhoneは各携帯電話キャリアごとの事情に合わせて仕様を作ることをしてこなかったが、昨今はさらに事情が複雑化している。複数の周波数帯での通信を束ねて高速化する「キャリアアグリゲーション」という技術が使われるようになり、一部の周波数帯に対応しているだけでは、世の中の通信速度に置いて行かれる状況になってきたためである。ライバルのAndroidを使ったスマートフォンは、多くの場合、各携帯電話キャリアごとに最適な仕様で開発されている。

iPhone 6はLTEのキャリアアグリゲーションに対応し、最大150Mbps通信が可能になり、さらに200もの携帯電話キャリアにも対応しているという。日本では三つの携帯電話キャリアすべてに対応している。

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