iPhone6登場! 注目すべき3つのポイント

アンドロイドを突き放すことはできた?

製品担当のフィル・シラー上級副社長が粛々と伝え続けるスペックは、もちろん”これから”を支えるに相応しい製品であり、最良のiPhoneであることは間違いなかった。しかし、いかにも凄いスペックであるかのように、あおり気味に紹介しているだけであり、予想の範疇にある製品だったことは間違いない。

紹介されたのはあらかじめ情報が流れていた情報の通り、iPhone 6とiPhone 6 Plusというサイズが異なる二つの製品である。ホームボタン、フレーム、ガラスが一体となったシームレスなデザインは、曲面で構成されるカーブドガラスと高精度加工されたデザインだ。カーブドガラスは過去に他メーカーも採用しているが、フレームとの一体感をここまで高めた製品はなかった。

sRGB色域を100%カバーし、カラー調整が行われたIPSによって本当の意味で美しく広視野角なディスプレイを搭載しているのも従来と同じだが、画面サイズが4.7インチと5.5インチの2種類ある……と伝える際には「まだ聴いたことがないかもしれないけど」と自嘲気味に伝えたものの、自信満々なことは変わらない。

「新たに搭載したA8チップは処理速度が25%高速で、グラフィック処理は50%も向上しました」(シラー上級副社長)

消費電力あたりのパフォーマンスは50%も上がり、このグラフィクス処理向上は新しい基本ソフトに組み込まれたMETALというゲーム向け機能を通じて、これまでにないレベルのゲームがスマートフォンで楽しめるようになる。

正常進化の範疇だった

LTEを通じて音声通話を行うVoLTEにも対応。WiFiに接続されている際にはWiFi経由で音声通話を行うWiFiコーリングも備えた。そのままWiFiのエリア外に行くと携帯電話網にハンドオーバーする。

カメラ機能も、画素数こそ8MピクセルとiPhone 5Sと同等だが、像面位相差AFというイメージセンサーに距離計を埋め込んだセンサーを採用。iPhone6 Plusには光学手ブレ補正まで盛り込んだ。高画質化に必要な機能をあらかじめメインプロセッサに内蔵したことで、結果としての写真が改善したとのことだ。

とはいえ、iPhone 6で6.9ミリ、iPhone 6 Plusで7.1ミリという薄さを含め、今やこうしたハードウェアでの圧倒的な優位性はアップルにはない。見惚れるような美しい外観の細かな仕上げは、相変わらず凄いものだが、正常進化の範疇といえるだろう。

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