「気が弱くて失敗する人」が使いがちなNG言葉4つ 「緊張したらダメ」が余計に緊張を招くワケ

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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が大活躍していますね。彼が1年目の初先発のとき、もう少しで完全試合というところまで行きました。結果的にヒットを打たれましたが、その後は落ち着いた投球を見せて勝ち投手になっています。

インタビューでは記者から「完全試合を意識したか」と聞かれました。彼はそのとき「ヒットを打たれることを想定して投げていた」と返答したのです。ヒットを打たれても、落ち着いて対処できたのは、ヒットを打たれた後にどうやって気持ちを切り替えるかを決めてあったからなのです。

ゲン担ぎに振り回される可能性も

③ 「ゲン担ぎを取り入れよう」

ゲン担ぎをしているという方もいらっしゃるかと思います。しかし、これには注意が必要です。ゲン担ぎは、結果に左右される場合があるからです。ゲン担ぎは「これでダメなら、次はこれで」という感覚です。

野球選手の場合は、左足からバッターボックスに入るなどしてゲンを担ぐことがありますが、ヒットの出ない日が続くと、次は右足から入ろうとしますね。結局、結果に一喜一憂して、振り回されてしまっている状態です。

一方、ルーティーンは決まった動作手順を行うことによって「心を整える目的」で行います。脳は入力よりも出力を信用します。この脳の法則を利用して、動作から心を整えるのです。

野球選手ならバッターボックスでそれぞれ自分の動作を使って、気持ちを作る選手が多いです。私自身も講演前には、まず目を閉じてゆっくり深呼吸して、小さく両手でガッツポーズをして心を整えています。結果のことは気にせず、心を整える作業としてルーティーンを取り入れてみてください。

④ 「肩の力を抜こう」

体が硬く感じるな、余計なところに力が入っているなというとき。「肩の力を抜こう」などと無理やり力みを取ろうとしても、あまり効果はありません。私たちの身体は、環境の変化によって自然と入ってしまった力を抜くことは難しいからです。

次ページあ、力んでいると思ったら…
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