「気が弱くて失敗する人」が使いがちなNG言葉4つ 「緊張したらダメ」が余計に緊張を招くワケ

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メンタルトレーニングで大事なことは、「心がよくない方向に動いたとき(動きそうなとき)の対処」です。では、そこへの適切なアプローチは何なのか。私が長年のメンタルコーチングを通して確信している答えは、「言葉遣い」を変えれば、着実に好転していくということです。 例えば、本番の場面で「失敗してはいけない」「緊張してはいけない」と思うこともあるかもしれません。これは、実は逆に失敗を招いてしまうマイナス言葉なのです。

どのように改善していけばいいのか。この記事では、「マイナスの言葉」からメンタルを安定に導く「プラス言葉」への言い換えをご紹介しています。よくやりがちな4つシチュエーションを例にして、やりがちな口癖とその対処法をお教えいたします。何をやっても続かない、やる気がすぐなくなる方は、ぜひ普段から参考にしてみてください。

脳は否定系のイメージを作れない

① 「〜してはいけない」

気をつけなければいけない語尾は、「〜してはいけない」です。例えば、仕事の大切な場面で「ここは失敗してはいけない」と思っていると、結果的に失敗を招くことがあります。なぜなら、脳は否定形のイメージを作ることができないからです。ですから「○○してはいけない」と言うと逆に○○の部分をイメージしてしまうのです。

「緊張してはいけない」と言うと「緊張」がイメージされます。「お菓子を食べてはいけない」と言うと「お菓子」がイメージされます。脳はイメージしていることを実現しようとしますから、どんどんイメージに向かってしまうのです。ですから、使う言葉を変えるようにしましょう。

「緊張してはいけない」を「リラックスしている」。
「お菓子を食べてはいけない」を「野菜(ヘルシーなもの)を食べる」。
といった感じですね。このように言い換えていくと、プラスの行動につながっていきます。

② 「いつも前向きにいよう」

前向きに物事を考えるのはいいことですね。しかし、うまくいくことだけを考えていると、その通りになればいいのですが、うまくいかないときにメンタルが落ちます。その時にやっぱりダメだなと諦めたり、途端にマイナス思考になってしまうのです。

私はそんな人を「プラス思考勘違い人間」と呼んでいます。前向きな行動はいいのですが、ピンチや都合の悪い状況になるとネガティブになりマイナス思考になります。端から見ていると気分の浮き沈みの激しい人と映ることもありますね。

真のプラス思考はどんな人かというと、起こりうるピンチを想定した上で、ピンチの時に、どう対処するか事前に考えている。そして実際のピンチの場面でもやるべきことをしっかりできる人のことです。

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