1年で7割高、コショウ価格上昇のワケ

2000年代後半から上昇トレンド定着

白コショウは水につけて皮をむくため、黒コショウよりも手間がかかり価格が高い(写真:Sucre Sale/アフロ)

大航海時代到来のきっかけの1つともされるコショウ。中世にはその1粒に銀貨1枚の価値があった。今や料理には欠かせない。

そんなコショウの価格が上昇を続けている。2006年には1トン当たり2000ドル台だったが、今年8月には白コショウで1万7600ドル、黒コショウで1万2100ドルになっている。特に今年は1年前の1.6~1.7倍になる暴騰ぶりだ。

価格変動サイクルに異変

コショウの価格変動は従来、10年サイクルといわれていた。植え付けから収穫まで3~4年かかるため、農家が価格の上昇を受けて増産に乗り出すと、5年ほどで市場に出て価格が低下。そこで生産調整が入り、5年ほどで再び価格が上昇するからだ。

ところが、2000年代後半には上昇基調が定着。かつての低水準まで下がらなくなった。リーマンショックの頃にいったん調整した後、2009年以降は大幅上昇が続く。

背景には新興国の成長がある。食生活が豊かになり、食事の量も増え、質も高まる中で、肉の消費は拡大。つれて、コショウの使用も広がっている。即席麺の世界的なブームもコショウの消費を増やしているといわれる。

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