寝る前の「スプーン1杯のはちみつ」で痩せる理由

熟睡につながり、肥満解消になる

やせやすい体をつくり、睡眠の質を上げる食材とは?(写真:チリーズ/PIXTA)
よい睡眠をとれるほうが、やせやすいということは、誰もが聞いたことがあると思います。しかし、お手軽に睡眠の質を上げるにはどうしたらいいのでしょうか。
睡眠の質が悪くなるのは夜中に血糖値が下がる「夜間低血糖」が原因です。これを予防するために効果的なのが寝る前の1杯のはちみつなのです――『101の科学的根拠と92%の成功率からわかった 満腹食べても太らない体』の著者であり、食欲コントロールダイエット協会代表理事の富永康太氏はいいます。詳しく聞いてみました。

血糖値が食事の満足度を上げる

「寝る子は育つ」という言葉は聞いたことがあると思います。睡眠時間が長い子どもは、順調に成長するという意味のことわざです。実際、さまざまな研究で、子どもの睡眠が健康に及ぼす影響について言及されています。

子どもはたくさん寝たほうがよいというのは、誰が聞いても納得できることだと思います。ただ、もし私が「寝る大人はやせる」と言ったらどう感じるでしょうか? 実は大人の睡眠が肥満に与える影響も明らかになっているのです。

実際、多くの論文で「睡眠時間が短いほど食欲が増して食べすぎてしまう」という結論になっています。睡眠時間が短いと太りやすいというのは、疑いようのない事実であり、「寝る大人はやせる」は証明されていると言っても過言ではありません。ただ研究では行われていないのですが、この睡眠と肥満の関係には、睡眠時間だけでなく睡眠の質も影響しているのが現状なのです。

7~8時間という十分な睡眠時間を取っていても、寝起きが悪かったり、日中に眠くなったりする人は食欲が乱れやすくやせにくいです。これは眠りが浅く、そのせいで睡眠時間が短いときと同じ状態になっていると考えられます。

特に夜中に目覚める、夢ばっかり見る、歯ぎしりがひどい、朝から肩こりがあるといった症状がある人は、睡眠の質が低い可能性が高いです。これらの症状は、寝ているときに血糖値が下がってしまっていること(「夜間低血糖」)が原因だと考えられます。

通常、人の体は就寝中は血糖値が下がらないような仕組みが備わっています。ただこれが、日中のストレスが強い、夕食で糖質制限をして糖質が不足しているなどがあると、寝ているときに低血糖になってしまうのです。

低血糖になると、体内では血糖値を上げようと「コルチゾール」というホルモンが作られます。コルチゾールは肝臓に働きかけて、血糖値を維持します。これは低血糖という危機的な状況から抜け出るために非常に重要な反応です。ただコルチゾールは血糖値だけではなく、体全体を興奮させるので、目を覚まさせたり噛みしめを起こしたりして、睡眠の質を下げることにもなります。

この夜間低血糖を予防するために有効なのが、「寝る前のティースプーン1杯のはちみつ」なのです。

次ページ寝る前にはちみつなんか舐めて太らないの?
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • グローバルアイ
  • 西村直人の乗り物見聞録
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
人気の動画
東芝、会社「3分割」に残る懸念
東芝、会社「3分割」に残る懸念
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
EVの切り札?夢の「全固体電池」は何がスゴいのか
EVの切り札?夢の「全固体電池」は何がスゴいのか
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「非財務」で生きる会社、死ぬ<br>会社 企業価値の新常識

今や株価を決める最大の要因は「非財務情報」というのが世界の常識に。優れた開示を行えば企業価値の向上につながる一方で、開示が不十分だと株を売られるリスクも。企業価値の新常識をめぐる混乱とその対処法に迫りました。

東洋経済education×ICT