「最安値を求めてネット検索」が不幸につながる訳 現代人が陥りがちな「人生をダメにするワナ」

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でもですね、少し胸に手を当てて考えてみてほしい。

あなたは本当に、これを他人事と言い切れるだろうか? もしかして自分でも気付かぬうちに、いつの間にやらすでに、っていうか実はとっくの昔から、うっかりそんな「奪う人」になってしまっていやしないだろうか?

こんなことを言うのにはもちろん理由がある。

何を隠そう、それはかつての私なのだ。

もちろん、そんなつもりなどなかった。ただただ、自立して賢く生きねばと自分なりに真面目に努力してきたつもりが、知らず知らずのうちにそのようなことになってしまっていた。

そしてそんなことになってしまっていることにはまったく気づかず、こんなに頑張っているのになぜ満たされないのか、なぜ人生はこうもうまくいかないのかと不満と不安ばかりを募らせていた。

しかし今にして思えば、その「うまくいかない原因」はすべて、この「入り口」を間違えていたことに端を発していた気がするのである。

つまりはですね、この「あげる」から始めるか、「もらう」から始めるかということは、地下経済うんぬんという話に限らず、誰もが人生というものを健やかに安心して生きるための大きなコツなんじゃないかと思う今日この頃なのである。その能力を意識的に磨き、伸ばして行った先に、「もらって生きる」という究極の暮らしが待っているのである。

「同じものを買うなら値段が安いほうを選ぶ」のワナ

というわけで今回は、何はともあれ、現代のほとんどの人が陥ってしまっている、この「人生をダメにするワナ」について書いてみたい。

このワナに陥るのは、実に簡単なことなのだ。

それは例えば、こんなことである。

何かが欲しい、何かが買いたいと思ったとしよう。なんでもいい。そう例えば、今の私が買いたいと思っているもので言えば。ハトムギであります。そうなの。トシのせいか脇腹にポツポツと可愛らしい水イボが出てきたので、健康のためご飯に混ぜて炊く「ハトムギ」を手に入れたしと思う昨今。

で、近所の自然食品店にちゃんとありましたよハトムギ。でも、やや想定を超えたお値段が……となると、現代人の多くはここでネットを検索するわけですな。もちろん、ありとあらゆるハトムギが出てくる。

それを比較検討し、一番安いやつで、できれば送料無料を狙ってポチッとする。これぞ、瞬時にしてあらゆる価格を比較検討できるというスーパーな能力を手に入れた現代における正しい消費者というものである。

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