「サイボーグ先進国」日本を引っ張る33歳の野望 「合理的に考えれば、ネオ・ヒューマンに至る」

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自ら開発したアバターロボット「MELTANT-β」と粕谷氏(写真提供:MELTIN)
イギリスのロボット科学者であるピーター・スコット-モーガン博士は、全身の筋肉が動かなくなる難病ALSで余命2年を宣告されたことを機に、人類で初めて「AIと融合」し、サイボーグとして生きる未来を選んだ(詳しくは「人類初『AIと融合』した61歳科学者の壮絶な人生」参照)。
「これは僕にとって実地で研究を行う、またとない機会でもあるのです」
彼はなぜ、そんな決断ができたのか。ピーター博士が自らの挑戦の記録として著した『NEO HUMAN ネオ・ヒューマン――究極の自由を得る未来』が話題だ。NHK「クローズアップ現代+」で「ピーター2.0 サイボーグとして生きる 脳とAI最前線」としてとりあげられたほか、12月2日にはテレビ朝日「アメトーーク!」の「本屋で読書芸人」でカズレーザー氏が「みんなに読んでほしい!」と紹介した。
そんな本書を「行きつくところは自分と同じ」と語るのが、サイボーグ技術の実用化を目指すメルティンMMI(以下、MELTIN)代表の粕谷昌宏氏だ。MELTINが発表した「MELTANT-α」は人間の手の複雑な動きや力強さを恐るべき精度で再現し、世界中の研究者の度肝を抜いた。
日本が世界に誇るサイボーグ技術の雄は、ピーター博士の挑戦をどう見たのか。話を聞いた。

宇宙を解き明かすため、身体を拡張したい

『ネオ・ヒューマン』を読んで、もし自分がピーター・スコット-モーガンさんと同じ境遇になれば、きっと同じことをするだろうと思いました。

『NEO HUMAN ネオ・ヒューマン――究極の自由を得る未来』(画像をクリックすると、特設サイトにジャンプします)

ALS患者の方と一緒に、発話できるうちに自分の声のモデルを作っておいて、症状が進行しても、そのモデルから生成したバーチャルボイスで発話できるようにするというアイデアを話し合ったこともあります。

ピーターさんと同じですね。行きつくところは『ネオ・ヒューマン』になるのかなと思っています。

僕は、生命維持のベーシックな部分だけでなく、自分がただ生きているだけでは満足できず、どのような状態でも自己表現をしたいという欲求が強い人間です。

僕がサイボーグ技術に興味を持ったのは、そのような技術を開発したいというよりは、自分自身が新たな存在になりたいという思いからでした。

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