「サイボーグになって幸せです」61歳科学者の肉声

話題の「ピーター2.0」独占インタビュー:前編

人類で初めて「AIと融合」し、「サイボーグ」として生きる決断をしたピーター・スコット-モーガン博士(写真提供:著者)
イギリスのロボット科学者であるピーター・スコット-モーガン博士は、全身の筋肉が動かなくなる難病ALSで余命2年を宣告されたこと機に、人類で初めて「AIと融合」し、サイボーグとして生きる未来を選んだ(詳しくは「人類初『AIと融合』した61歳科学者の壮絶な人生」参照)。
「これは僕にとって実地で研究を行う、またとない機会でもあるのです」
彼の挑戦を描いた自伝『NEO HUMAN ネオ・ヒューマン――究極の自由を得る未来』が、NHK「クローズアップ現代+」で「ピーター2.0 サイボーグとして生きる 脳とAI最前線」としてとりあげられるなど、日本でも話題となっている。
著者のピーター博士はいま、何を考え、どのように過ごしているのか。東洋経済オンラインでは今日から3回にわたって、その肉声をインタビューでお届けする。

難病ALSが人生のすべてを変えた

――あなたのことを知らない人のために、ALSと診断されてから現在に至るまでの経緯を簡単に教えてください。

4年前、私はスリムで健康体でした。走ることだってできました。しかし今は、顔の一部を除いて完全に麻痺しています。この数年、まったく自分の口では話していません。その意味で、私の人生は根底から変わってしまったと言えるでしょう。

『NEO HUMAN ネオ・ヒューマン――究極の自由を得る未来』(画像をクリックすると、特設サイトにジャンプします)

きっかけは、ほんの些細な異変でした。2016年の終わりごろ、片方の足元がふらつくことに気づいたのです。と言っても、そうたいしたことではありません。ところがその後、異変は脚全体に広がっていきました。そして、もう片方の脚にも。

2017年11月、私はついに運動ニューロン疾患(ALS、ルー・ゲーリッグ病とも呼ばれる)と診断され、余命2年と宣告されました。

幸い、私は科学者です。この死の宣告も、プロとして取り組むべき課題として受け止めました。

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