二度目のデートでは、スカイラウンジの中華レストランに行った。
「中華の味付けが濃いからなのか、彼は水をガブガブ飲んで、あっという間にコップの水を飲み干してしまった。水がなくなったなら、お店の人に言えばいいのに、自分で立ち上がって、ウォーターピッチャーが置いてある場所に行き、コップに水を注いだんです。しかも、そこに行くのにマスクもつけずに。お店の人が慌ててやってきて、『気づかなくて申し訳ありません』って謝っていたけれど、彼が注いだピッチャーは、そのままお店の人がバックヤードに持っていきました」
「今、レストランは感染対策を徹底しているし、ほかのお客様の手前、そのピッチャーはもう使えないですよね。このときは、“ラーメン屋じゃあるまいし“と思ってしまいました」
いわゆるマナーを知らないタイプなのだろう。ただ、お見合いでアイスコーヒーを頼み、マスクをつまんで隙間からストローを差しこんで飲むような神経質な男性よりも、ともやのほうが良いような気がするのだが、いかがだろうか。
コロナを機に進展するカップルも多い
新型コロナウイルスが、これほど世界中で蔓延するとは、誰もが予想していなかったことだ。「コロナになって、パートナーがそばにいる大切さを思い知らされた」と、婚活を決意した人たちもいる。
また、真剣交際に入っていたカップルのなかには、「こんなに行動が規制されるなら、結婚して家族になって、一つ屋根の下でずっと一緒にいたい」と、結婚を決めた人たちもいる。
コロナにどう向き合い、どう対処するか。そこから見えてくる人柄が、パートナー選びにも大きな影響を与えた。婚活においては、相手の価値観を見ていくのにコロナがリトマス試験紙のような役割を果たしたのかもしれない。
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