決算書から「優良企業」を見極める確かな方法 株式投資家が注目するべき「最も重要な利益」

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決算短信の「正しい」見方を知っていますか?(写真:Soichiro Koriyama/Bloomberg)
経済の大きな流れをつかんで、経済状態があまり良くなく、相場が全体的に下がっているときに株や金融商品を買うのが、アマチュアの投資家の基本原則。ただ、株価が低迷していて、どの企業の株価も安くなっているからといって、何でもかんでも買っていいわけではもちろんない。
やはり、各企業の安全性や収益性、将来性を分析して、より利益を得る可能性の高い優良企業の株を厳選して買う必要がある。そのために行うのが、財務諸表を使った企業分析だ。『株式投資で勝つための指標が1冊でわかる本』を上梓した小宮一慶氏が、見るべきポイントを解説する。

財務三表で何がわかるの?

私が最も重きを置いているのは、その企業の「安全性」です。企業が倒産してしまうと、その企業の株は紙くずになってしまいますから、お金を失いたくないなら、ちょっとやそっとのことがあっても絶対につぶれない企業に投資することが重要です。

企業の財務諸表には、大きく分けて「貸借対照表(BS)」「損益計算書(PL)」「キャッシュ・フロー計算書(CS)」の3つがあります。企業の安全性は、どの財務諸表のどこを見ればわかるのでしょうか。

貸借対照表は、その企業が「どのような資産(現金、商品、建物、機械など)を、どのくらいもっているか」ということと、「その資産を買うために、お金をどのように調達したか」ということを表したものです。つまり、その企業がこの先も事業を続けていくことができるかどうか、倒産する危険性がないかといった「安全性」は、主に貸借対照表を見ればわかります。

これに対して、損益計算書は、その企業がどのくらい儲けることができたかという「収益性」を表したものです。

ただ、損益計算書で利益が計上されていても、実際にお金が企業に入ってきているとは限りません。なぜなら、商品やサービスを販売した時点で、売上高や利益は計上されますが、「その代金が入金されるのは数カ月後」ということが、ビジネスではよくあるからです。だから、損益計算書は黒字なのに、現金が足りずに倒産するという「黒字倒産」も現実に起こります。

次ページ貸借対照表とキャッシフロー・計算書の「違い」
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