超簡単!ビニール傘が「盗まれにくくなる」方法 強制せずに人の行動を変える「仕掛け」を学ぼう

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あおじる / PIXTA  
「おもちゃで遊んだら出しっぱなし」「ごみ箱にごみをちゃんと捨てない」「玄関でくつをそろえない」など、子どもの生活習慣、整理整頓面での親の悩みは尽きません。
「やらないとおやつ抜きだよ!」などと、ついつい罰を与えるようなやり方で子どもを動かそうとしがちです。
『松村式 子育て仕掛学』では、“親がガミガミ言わなくても、子どもが自分から動きたくなる楽しい仕掛けが紹介されています。
本稿では、同書から一部を抜粋しお届けします。

ついつい「避けたくなる」仕掛け

仕掛けは、行動の選択肢を魅力的に見せることでそちらを選びたくなるように誘導するのが基本です。反対に、その選択肢を選ばせない、行動させないことを目的にした仕掛けもあります。

防犯対策に仕掛けが活用されている例をご紹介しましょう。「警視庁」と印刷したシールを自作し、傘の持ち手部分に貼っておくと、警察官の所有物に見えるので盗もうという気持ちは起こらなくなりますね。シールのおかげで「他人の傘だけど持っていこう」という行動が抑制されているといえます。

路地の塀に設置されている小さな鳥居も同じ。多くの日本人にとって鳥居は神聖なものというイメージがあり、神様に見られているような気持ちになります。鳥居のある場所を汚したり、ゴミを捨てたりする行動を慎む行動につながるというわけです。直接注意するのは勇気がいるし、通行人を疑うような看板は設置しにくいですが、小さな鳥居ならネガティブな印象を与えずに目的を達することができます。

人は「○○禁止」と言われても素直に聞き入れられないときがあります。
でも仕掛けを活用すれば、強制せずに人の行動を変えることができるのです。

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