超簡単!ビニール傘が「盗まれにくくなる」方法 強制せずに人の行動を変える「仕掛け」を学ぼう

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盗もうという気持ちを抑制するアイデアは、「警視庁」シール以外にもたくさんあります。「呪」シールやにらんでいるような目玉シール、般若のキーホルダーをつければ、持ち主から呪われそうな気がして思いとどまりそうです。自転車の防犯には鳥のフンに似せたシールをサドルに貼ったり、「GPS搭載」シールを貼ったりするアイデアも生まれています。

小鳥居は路地の塀だけでなく、河原や森の茂みの不法投棄を防止する仕掛けとして全国で広まっています。長野県茅野市のある地域では、不法投棄に悩んでいた場所に小さなスフィンクス像を設置したらポイ捨てがなくなったそうです。呪いをかけられそうだと感じるのでしょう。「不法投棄禁止」の看板をおくよりも大きな効果が期待できます。

ついつい「並べたくなる」仕掛け

整理整頓は、しなければならないとわかっているけれど行動に移すのに苦労するもののひとつです。仕掛けの考え方を利用して、思わず手が動いてしまういい方法があります。本棚や机の上においているファイルボックスをきれいに並べたいときは、どのボックスをどういう順番で並べるか一目でわかるようにしておくのです。

ファイルボックスをきれいに並べた状態で、右端から左端まで背表紙にビニールテープやマスキングテープを斜めに貼ります。こうすると、順番どおりにボックスがおかれていないとテープのラインが乱れるため、ラインがそろうように並べたくなるというわけです。

整っていない、そろっていない、あるべき場所にないなど不協和を感じると、それを解消したくなります。これは心理的トリガのひとつ。「そろっていないと気持ち悪い」「きちんと並べ直したい」という心理を利用すれば、整理整頓にとりかかりやすくなります。

「整理整頓をしよう」と言われてもなかなかやる気が起きませんが、テープを1本貼るだけで「線に沿って並べたい」という気持ちが湧いてきます。並べるボックスの背表紙の幅に合わせた紙に絵を描き、カットして貼りつけるのも楽しいですね。背表紙の絵をつなげて1枚絵にし、順番どおりに並べる仕掛けは、漫画の単行本でもよく使われています。

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