使い捨て文化に一石を投じた「メルカリ」
前回、収納のない家への引越しで新居に入りきらないものを処分するにあたり、人生で初めて「人にあげる」楽しさに目覚めたことを書いた。
だが改めて考えてみれば、今さら私がまるで大発見でもしたかのようにそんなことを書かずとも、不要品を他人に譲るなんて当たり前! という人は案外多いのではないだろうか?
何しろ今や、スマホ1つで10分もあれば不用品を売りに出せるのだ。
人気のフリマアプリ「メルカリ」は月間利用者数が2000万人を突破したそうで、これほどお客さんがいれば、とても売れるとは思っていなかったようなものも案外売れたりするらしい。となれば、愛用したものをゴミ箱に捨てずに済むし、それどころかお金まで手に入る。人気が出るのも当然の、大変よくできたシステムだ。
メルカリの浸透は、使い捨て文化に一石を投じたとも言われる。
というか、そもそもモノのあふれる社会の中でもモノを使い捨てることに内心忸怩たる思いを抱いていた人がたくさんいたからこそ、メルカリが人々の心をつかんだのだろう。
使わなくなったものも捨てるとなれば心が痛む。でも他の誰かに使ってもらえるとなれば心置きなく手放せるし、さらには手に入ったお金で新しいものを買うこともできる。
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