疑問文であれば、manyもmuchも自然に使用することはできますが、文脈によっては違和感が出てしまうことがあります。やはり、くだけた会話ではa lot of / lots ofを使うほうが安全でしょう。硬い文章や、How many/much…?の疑問文にするときであれば、違和感なく使用できます。否定文については、どちらもフォーマル度にかかわらず、違和感なく使用できます。
◯ How many books do you read in a month?(一カ月に本は何冊読みますか)〔how疑問文〕
◯ How much memory does your PC have?(あなたのPCはどのくらいのメモリがあるの?)〔how疑問文〕
◯ I didn’t go to many places in Canada.(カナダでは、あまり多くの場所には行きませんでした)〔否定文〕
◯ I don’t have much time to study.(あまり勉強する時間がありません)〔否定文〕
manyやmuchは否定的なニュアンス?
manyやmuchが肯定文で避けられる理由としては、先述のように「少し硬めな響きがあるため、日常会話にはふさわしくない」というのがよく言われますが、そのほかに「manyやmuchという単語にはそもそも否定的なニュアンスがあるのだ」と言う人もいます。それを証明するかのようでもあるのですが、manyやmuchもtooやso、thatなどが付いてネガティブな意味の文になると、肯定文でも違和感がなく使用することができるんです。
◯ I’ve wasted so much money on that dating app.(あのマッチングアプリで、すごい額のお金を無駄遣いしちゃったわ)
◯ We don't have the resources to handle that many projects.(あんなにたくさんのプロジェクトを回すには人材が足りないですよ)
たしかに、肯定文でmanyが使われていると、tooやsoなどが付いていなくても、ネガティブなニュアンスが含まれているように聞こえる気がします。それは、manyがもともと含んでいるニュアンスなのか、はたまた、上記のようなルールがあるために、自動的にナチュラルな響きに聞き手が解釈するせいなのかはわかりませんが、ネイティブが無意識に使い分けをするようなレベルのニュアンスのように思います。
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