混同多発!「many」と「a lot of」は同じじゃない ネイティブはこう使い分けている

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再度、冒頭で挙げた例文を見てみましょう。

Wow, there are many people!(うわ、人が多いね!)
Wow, there are a lot of people!(うわ、人がいっぱいいるね!)

やはりここでのmanyも、too manyやso manyのような「多すぎて嫌だ」という気持ちが入っているような感じに聞こえるので、「人が多すぎる!」というニュアンスを感じます。a lot ofにはネガティブな印象はありませんので、Wow, there are a lot of people!と言った場合には、単に人が多いことを描写している感じです。皆さんも周りにネイティブがいたら、manyのほうがネガティブに聞こえないかどうか、ぜひ聞いてみてください。個人差はあると思いますが「なんとなくわかる!」という方が多いかと思います。

manyのニュアンスに気をつけてみよう

もちろん、これまでお話したように、そもそも肯定文ですのでa lot ofを使用したほうがより自然に聞こえますし、manyのほうが少し硬い印象の文であると捉えることもできます。そういった背景において、あえて日常会話でmanyを使用されると、「このネガティブなニュアンスで使っているのかな」と自動的に感じてしまうのかもしれないですね。

manyは「多いことがよくない」という状況で使うほうがしっくりくる可能性があると、ぜひ覚えておいてください。ポジティブな意味で「たくさん」と言いたいときにはとくにですが、通常はmanyを肯定文で使うのはやはり避けるようにするのがいいみたいですね。あえてネガティブなニュアンスを出したいというのであれば、もちろんOKですが……

緊急事態宣が解除されたとはいえ、新たな感染拡大の波に対する不安もある中、電車や街、飲食店などでたくさんの人を見たとして、皆さんだったらThere are a lot of people!と言いますか、それともThere are many people!と言いますか。不安と喜びの間で揺れ動く筆者ではありますが、とりあえず無難にa lot ofを使うかなぁ……でも、無意識にmanyを使ってしまうかも?!

箱田 勝良 英会話イーオン 教務部 チーフトレーナー

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はこだ かつよし / Katsuyoshi Hakoda

1972年静岡県熱海市生まれ。1995年筑波大学国際関係学類卒業、株式会社イーオン入社。

講師として、これまでに約1万人を教える。スクールの講師を経た後、法人部教務コーディネーターとして、多くの企業の研修カリキュラム企画と講師を担当。楽天の社員の英語力研修も担当した。TOEIC(R)テスト990点満点、実用英語検定1級。

学生時代には1年間の留学以外には海外経験なしで、日本に住み暮らしながら英語力を飛躍的にアップさせた。その自身の経験を基に、現在は教務部のチーフトレーナーとして、イーオン全体の講師の研修やカリキュラム立案に関わる。

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