社会人でも「勉強を続けられる人」がしていること 挫折せずに学び続けるための6つのルール

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海馬は、私たちが起きている間に脳に入ってきた断片的な情報を整理し、必要だと判断したものを仕分けて、長期記憶として大脳皮質に保存します。いわば書類をファイリングし、タグ付けしてから保管庫にしまうようなもので、この働きがあるから必要なときに必要な情報を検索して、脳から引っ張り出すことができるわけです。

このタグ付けの作業は、睡眠中に行われます。よって、情報をインプットしてから就寝すれば、寝ている間に学んだ情報が整理され、学習内容を思い出しやすくなります。さらに翌朝起きてから再度その情報を確認すれば、学習内容がしっかりタグ付け保存されたことをチェックできます。睡眠が記憶の定着を促すことは、さまざまな実験結果からも明らかになっています。

こうした睡眠による記憶の固定効果を最大限に生かすには、「インプット→睡眠→チェック」の流れを毎日のスケジュールに組み込むのが有効です。せっかく努力して覚えたことや身につけたことを無駄にせず、記憶として定着させるために、就寝前と翌朝の復習をルーティンにしましょう。

効果的・効率的な学習スケジュールを作る

ルール6 まずは1回やってみる

1週間のスケジュールを作ったら、まずは1回、そのとおりに実行してみましょう。実際にやってみると、想定とは異なることも出てきます。

『ムダな努力を一切しない最速独学術』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトへジャンプします)

「出社前に自宅で2時間勉強しようと思ったが、集中力が続かない。1時間やったら移動して、残り1時間は会社近くのカフェでやってみよう」

「リモートワークの日は夕方にウォーキングしながらシャドーイングをしようと思ったが、この時間はクライアントから急な連絡が入ることもあるので家を出にくいな。だったら気分転換を兼ねて、お昼時にやってみようか」

このように、自分にとってより効果的・効率的な学習スケジュールを再検討し、翌週のスケジュールを組み立てて、また実行してください。しばらくPDCAを回してみると、自分にとってベストな学習スケジュールがわかるはずです。

三木 雄信 トライオン代表取締役

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みき たけのぶ / Takenobu Miki

1年で"使える英語"をマスターする「One Year English プログラム」"TORAIZ"を運営するラーニングテクノロジー企業 トライオン株式会社代表取締役。1972年、福岡生まれ。東京大学経済学部卒業。三菱地所を経てソフトバンクに入社。元ソフトバンク社長室長。マイクロソフトとのジョイントベンチャーや、ナスダック・ジャパン、日本債券信用銀行買収、およびソフトバンクの通信事業参入のベースとなったブロードバンド事業のプロジェクトマネジャーを務める。現在は、東証一部やマザーズ公開企業のほか未公開企業の社外取締役・監査役などを多数兼任。プロジェクトマネジメントや資料作成、英語活用などビジネスコミュニケーション力向上を通して、企業の成長を支援している。著書に『海外経験ゼロでも仕事が忙しくても英語は1年でマスターできる』『世界のトップを10秒で納得させる資料の法則』などがある。

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