本当に有能なリーダーは「忙しい」といわない理由 一般的な管理職の6割は忙しさを口にするが…

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コロナ禍でリモートワークが普及し、ビジネスの場面においては特に個人の能力や自律が重視されるようになりました(写真:kouta/PIXTA)
フリーランスでの働き方が一般化してきたり、会社組織での上下関係や肩書きに縛られない働き方がでてきたり、ビジネスの場面においては特に、個人の能力や自律が重視されるようになりました。
しかし、リーダーは「個」で完結できません。
チームと組織の成功のため、リーダーにはリーダーのあり方があり、そして、そのあり方は時代の移りかわりに伴ってアップデートしていく必要があります。
『AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣』では、1万8000人のビジネスパーソンをAIが分析し明らかになった、優秀なリーダーに共通する習慣を紹介しています。
本稿では同書より一部を抜粋しお届けします。

本当に有能なリーダーは「忙しい」と言わない

私が113名のトップ5%リーダーへヒアリングして衝撃的だったのは、誰一人として「忙しい」と発言しなかったことです。

なかにはトラブル対応のために土日出勤したあとにヒアリングに対応してくれたり、オンラインで世界各地の顧客に対応した直後に今回の調査に協力してくれた方もいました。

時間的に余裕がない方もいたはずなのですが、「忙しい」という言葉を発することを躊躇しているように感じました。正直なところ、ヒアリングの時間を取ることを明らかに嫌がっている方もいましたが、それでも「忙しいから困る」といったような発言をする人は誰もいなかったのです。

一方、102名の一般的な管理職に対するヒアリングでは、嫌な表情する方はさほど多くありませんでしたが、人手不足や忙しさを口にする方が6割ほどいました。

5%リーダーの中でもメンバーから話しやすいと評価される方は、独特の間(ま)を持っており、「何でも話していい」という雰囲気があります。

今回のヒアリング調査に関わった弊社のメンバーも、そういった5%リーダーのヒアリングをする際は、ついつい話すのが気持ちよくなって聞くことよりも話すことが多くなってしまうことも多々ありました。

次ページ「話しかけやすい5%リーダー」の行動をさらに深掘り
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