本当に有能なリーダーは「忙しい」といわない理由 一般的な管理職の6割は忙しさを口にするが…
「今ちょっといいですか?」と言い合えるチームメンバーであれば、チームワークがすごくうまくいっています。
事業開発や、企画会議、ブレーンストーミング、アイデア出しの会議でも「今ちょっといいですか」が言えるとアウトプットをしやすくなります。
私は、この4年間で19社17件の事業開発に携わりました。
その17件のうち会議でアイデアが出たのはたった2件。15件は会議が終わった後に、前室や廊下で、他の部門や上司に「今ちょっといいですか」が起点となっていました。
オンライン会議の後も、しばらく残っていると「今ちょっといいですか?」と声を掛けられることがあります。
出勤でもテレワークでも「今ちょっといいですか?」と言い合える関係性を作ることができれば、チームでの共同作業ははかどります。
お互いに協力し合う文化、過剰な気遣いがなく気軽に会話ができる雰囲気があれば、チームはうまくいきます。
それをお膳立てしていたのが5%リーダーでした。
相手のエネルギーを高める「ほめ方」とは?
メンバーとの1on1ミーティングは、相手のエネルギーを高めることが目的の1つです。
しかし、何でもかんでもほめればいい、というわけではありません。ときには間違ったことを指摘し、メンバーの成長を促すために厳しいフィードバックをします。
5%リーダーの1on1ミーティングの録画データを確認すると、全体的にメンバーが多く話せるようにうまく促していました。メンバーからフィードバックを求められれば、5%リーダーは良い点も悪い点もメンバーに伝わるように話します。
一般的な管理職と大きく異なっていたのが、ほめるポイントとほめ方です。
5%リーダーは、メンバーの能力やセンス、行動をほめて、メンバーに対して興味・関心を持っていることを示します。そして、日頃からメンバーによく声をかけ、ちょっとした進捗や成長を認めてフィードバックしてあげるのです。
自分からメンバーをほめるだけでなく、チームの同僚同士で励まし合うことも促していました。
ある製造業の5%リーダー3名は、一般の管理職よりも2.8倍多くポジティブなフィードバックを与えていました。
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