子どもが言う「学校がダルい」はSOSかもしれない 親が見落としがちな「5つのSOS」気になる兆候
代表的な5つのSOS
子どもに見られる代表的なSOSは、「体調不良」「食欲不振」「情緒不安定」「宿題が手に付かない」「不眠」の5つです。
「体調不良」や「食欲不振」、そして、一日中イライラしている、頻繁に甘えてくる、すぐ泣くなどの「情緒不安定」は、いつもと違うなと気づきやすいと思います。
とはいえ、この5つが代表的なSOSだと知らなければ、すぐに「SOSを発している」とは思わないのではないでしょうか。フリースクールでも、複数のスタッフが情報共有をするなかで「これって情緒不安定の兆候が出ているんじゃない?」といった結論にたどり着きます。
なかでもとくに気づきにくいのは「宿題が手に付かない」です。「宿題ができなかった」とか「やろうと思ってもできなかった」と言われたら、どうでしょうか。多くの場合、「ちゃんとやらなきゃダメでしょ」と言って終わりではないでしょうか。
宿題が手に付かないのは、やる気がないとか、さぼりたいからではありません。とても大きな不安があると、宿題を提出しなければいけないとわかっていても、ひと文字も書けなくなることがあります。名前を書くことすらできなくなってしまうのです。
「宿題ができなかったから」と言って学校へ行かず、不登校になった事例として有名なのは、芸人の山田ルイ53世さんです。
山田さんが不登校になったのは中学生のときでした。山田さんの場合は、中学受験をして、名門中学へ入ります。しかし、部活も勉強もがんばりすぎて疲れ切ってしまい、登校もできなくなってしまったそうです。
さらに、その後は「ルーティーン地獄」とご本人が呼んでいるこだわりに苦しめられます。勉強をしようと思うと、まずは机の上の掃除を始め、それが終わると次に部屋の掃除。部屋の掃除が終わると、次は自分の体についたほこりが気になり、体をふき始めてしまう。
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