子どもが言う「学校がダルい」はSOSかもしれない 親が見落としがちな「5つのSOS」気になる兆候

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

子どもが不安や悩みを話し出さない場合は、「今日は話したくないのだろう」と割り切り、話し出すのを待ってあげてください。

子どもが話さない場合は、子どもの様子を見て判断することになりますが、子どもによってSOSの表れ方は違います。年齢によっても違います。

一番大事なのは親としての直感を信じることです。子どもの様子を見て、「いつもと違う」「何か変だ」と感じたら、その直感どおり何かが起きているはずです。

ただし、不安な気持ちはあてになりません。子どもを心配するあまり、突拍子もないことまで予測して、不安を募らせてしまうものです。

不安がどんどん膨らんでくるようなときは、「そんなもんだ」とやり過ごすか、誰かに話を聞いてもらうといいと思います。

親を信頼しているからこそ愚痴を言う

一方で、こちらから何も聞かなくても、子どもが「学校、ダルい」などと愚痴を言うこともあると思います。結論から言いますと、そういうときは「そうだよね、ダルいよね」とだけ答えればいいと思います。

子どもは、自分の気持ちを整理したくて言っているだけです。子どもの言葉を繰り返すなどして、共感してあげてください。家事をしながら、話半分で聞いていいと思います。

そのとき、気をつけておきたいことがあります。それは、保護者自身の学生時代の成功談を引き合いに出さないこと。「私はこうして乗り越えたよ!」といった、いわば武勇伝ですね。

子どもが聞きたいのは、「学校ってつらいよね」という共感する言葉です。大人が「私も行きたくないとき、あったよ」と言うと、「そうなんだ、自分だけじゃないんだ」と気持ちに整理がついて、学校に行くものです。

いろいろアドバイスをしたくなると思うのですが、最低限にしておきましょう。大人でも、愚痴を言ったときに、やたらとアドバイスされてしまって「話を聞いてもらうだけでよかったんだけど……」ということ、ありますよね。その心理と同じです。

次ページ「もう少しがんばってみよう」はNG
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事