子どもが言う「学校がダルい」はSOSかもしれない 親が見落としがちな「5つのSOS」気になる兆候

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このような症状を強迫症状と言いますが、不安要素が大きいと、何かをやろうと思っても、別のことが気になり始めてしまうことが往々にしてあります。

宿題をやりたくないというのは、誰にでも経験があることなので、たまにはそんなこともあるだろうと見落としがちです。遊びに夢中で宿題をやりたくないだけならいいのですが、SOSと見分けることが難しいことも多々あります。

スマホやゲームを取り上げても解決しない

また「不眠」もわかりにくい場合があります。夜中までゲームをしていたり、スマホをいじっていたりする子に対して、そのせいで朝起きれないんだろうと思ってしまいがちです。

けれど、何かしらの悩みや不安があって寝られず、スマホやゲームを手に取ってしまう子もいます。その場合は、スマホやゲームを取り上げるだけでは根本的な解決にはなりません。

宿題が手に付かない、ずっとゲームをしたりスマホを手にしていたりする、というときは、子どもがどこか不安げにしている様子がないか、気にかけてあげてほしいと思います。

子どもが何か悩んでいそうだな、つらそうだなと思ったら、率直に聞いて大丈夫です。「心配している」という気持ちを伝えて、「何か悩んでいるの?」「何か不安があるの?」と聞いてみてください。

子どもが話し始めたら、向き合って話を聞いてあげてください。話すなかでケアされていきます。

中学生以上の場合は、なかなか話したがらないかもしれませんが、食後は話しやすいタイミングのひとつです。まず一緒にご飯を食べて、そのままなんとなく世間話を続けるうちに、気持ちに余裕が出てくるでしょう。たわいのない話をしていると、気持ちが徐々に楽になっていくと思います。

ひとつ気をつけたいのは、無理に勉強や将来の話をしようとはしない、ということです。子ども自身がその話に触れてきたら話を聞いてあげてください。

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