「夏の甲子園」にも「難関大受験」にも強い高校は?

高校野球と東大合格「ダブル日本一」は現れるか

「夏の甲子園」にも「難関大受験」にも強い高校はどこでしょうか?(写真:dorry/PIXTA)

2021年8月23日。第103回全国高校野球選手権大会第10日、2回戦で大阪桐蔭高校は近江高校(滋賀)に敗れた。

今年も優勝候補の筆頭と目されていた大阪桐蔭

大阪桐蔭高校は夏の甲子園に11回出場、うち5回全国制覇を果たしており、今年も優勝候補の筆頭と目されていた。同校は甲子園常連校として日本一をつねに目標に掲げていたが、かなわなかった。地元、大阪では落胆する声が聞かれた。

当記事は、AERA dot.の提供記事です

同校からは多くのプロ野球選手が生まれ、活躍している。最近、日本ハムから巨人に電撃移籍した中田翔選手もその1人だ。

大阪桐蔭高校は、1983年に大阪産業大学高校大東校舎として開校した。1988年に現校名で分離独立している。同校は当初「目指せ! 関関同立」「目指せ! 甲子園、花園」を掲げていた。

甲子園では、1991年度夏に初出場初優勝を飾っている。花園(全国高校ラグビー大会)は1995年度に全国大会に初出場し、2018年度に全国制覇を果たした。甲子園、花園で活躍する全国レベルの選手たちは、大阪桐蔭高校のIII類というコースに通っている。

大阪桐蔭高校にはI類(「東大・京大・国公立大学医学部の受験にふさわしい論理的思考力と実践力を養成」)、II類(「難関国公立大学をめざし、総合的学力と記述力を養成」)があり、大学受験指導に力を入れている。1990年代以降、同校のスローガンは「目指せ!東大・京大」に変わり、1992年京都大、2000年東京大に初めて合格者を出した。

学校史で、校長補佐が開校20年をこう振り返っている。2003年の発言だ。

「連日連夜の授業が展開されました。100分授業、1日8時間授業、週46時間授業、夏休みは10日間、年間260日を越す授業日数。生徒と教師の飽くなき戦いが続いたのでした。その成果は少しずつではありますが、生徒の学力伸長という形で現れ、入学時には考えられなかった成績の伸びとなり、数々の大学合格を生んだのでした。(略)『目指せ東大・京大』の目標実現のために従来の本校の取り組みを見直し、更なる充実のために様々な実践が行われました」(『大阪桐蔭学園高等学校創立20周年記念誌』2003年)

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